【カモフラ飯】意識の高いビジネスパーソンはスマートフォンで炭水化物を補給する
タイム・イズ・マネー。
意識の高いビジネスパーソンは常に時間と競い合い、より効率的なモノを求めている。「24時間戦えますか?」の精神は、21世紀でも健在だ。中でも、食事をいかに手軽に、かつスピーディーに行うかがポイントとなる。
そこでオススメしたいのが、他人にバレることなくビジネスシーンに食事を取り入れる『カモフラ飯』だ。
本企画では、自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデルの大川竜弥氏が、意識の高いビジネスパーソンであれば誰しも実践したくなる『カモフラ飯』を紹介する。
スマートフォンで『カモフラ飯』
今回紹介するカモフラ飯は、スマートフォンを利用した炭水化物補給だ。
意識の高いビジネスパーソンは、会社のブレーンである。常に思考回路をフルに働かせているため、脳のエネルギー源である炭水化物が不足すると肉体への司令だけではなく、部下に適切な指示を送ることができなくなってしまうのだ。
まずは、こちらの写真をご覧いただきたい。
一見、出張前公園のベンチでクライアントに電話をするビジネスパーソンだが、スマートフォンによく注目してほしい。
お餅だ! スマートフォンが餅になっている!! 餅Phone!!!
意識の高いビジネスパーソンにとって、スマートフォンの2台持ちは当たり前。1台をスマートフォン、もう1台を餅Phoneにすれば緊急時の炭水化物補給に対応できるのだ。
2台とも餅Phoneにして、「これがホントの2台餅!」というギャグは高確率ですべるため、オススメはできない。そもそも、電話ができない。
餅でスマートフォンを作る
からくりを紹介しよう。
<材料>
・切り餅 適量
・焼き海苔 適量
・スマートフォンのケース 1~2個
・液晶保護フィルム 1~2枚
・皿 適量
・サランラップ 適量
・ヘラ 1個
・アルコール除菌スプレー 1個
・カッターナイフ 1本
・彫刻刀 1セット
・はさみ 1本
上記材料に加え、カッティングマットがあるとモア・ベターだ。
まずは、切り餅を柔らかくする工程から説明しよう。数秒水に浸してから、電子レンジで加熱する。
加熱時間は機種によって異なるが、500wで30秒が目安となる。あまり長時間加熱すると切り餅がドロドロになり、熱くてさわれない。お笑い芸人の、リアクションコントのようになってしまうのだ。
次に、スマートフォンのケースをアルコール除菌スプレーで丁寧に拭き……、
柔らかくなった切り餅をヘラで伸ばし、詰めていく。このとき、水でヘラを濡らすことを忘れないように。切り餅とヘラがくっついてしまい、仕上がりが汚くなるばかりではなく、作業時間を大幅にロスしてしまうからだ。
スマートフォンのケースに詰めた切り餅をサランラップで包み、重しを乗せるのだが……、
今回はWindows搭載のパソコンを3台用意してやってみた。
スマートフォンのケースの外に、余分な切り餅が押し出された。このまま冷蔵庫で数時間冷やし、固めてから次の作業に移る。
餅が固まったらカッターナイフを使い、スマートフォンのケースに合わせ外枠を削っていく。
表面を削り、平らにすれば餅Phoneの原型が仕上がる。削った部分は保存し、次回作成時に混ぜれば良い。
餅Phoneをよりリアルにするための工程
ここからは、餅Phoneをよりリアルにするための工程だ。表面に液晶保護フィルムを貼り、ホームボタンの位置を確認してから彫刻刀で掘る。
スマートフォンのモニターサイズを定規で測り……、
焼き海苔をカットし、液晶保護フィルムを剥がしてから水で濡らして餅に貼る。
お分かりいただけるだろうか?
左が餅Phone、右がスマートフォン。説明なしにこの写真を見せられたら、両方スマートフォンに見えること間違いなしのクオリティである。
最後に、焼き海苔で作ったフロントカメラと受信機を乗せれば完成だ。
いつでもどこでも炭水化物補給ができる。そう、餅Phoneならね
出張前、スキマ時間に公園でメールチェックをすることにした。
作業が一段落した瞬間、トラブルが発生。急激な炭水化物不足に襲われ、体が動かなくなってしまった。出張はビジネスにおける戦。このままではクライアントとの交渉に負けてしまう。
そんなときは、意識の高いビジネスパーソンであれば、誰しも出張に持参するあのアイテムの登場だ。
ポータブルガスストーブである。
餅Phoneをスマートフォンのケースから取り外し……、
スーツの内ポケットに忍ばせておいた、丸大豆しょうゆを忘れずに。
ポータブルガスストーブに餅Phoneを乗せ、待つこと数分。
餅Phoneのモニターが割れ、中身の餅がプクッと膨らんできた。
表面に丸大豆しょうゆを塗れば完成だ。先ほどまで餅Phoneだったものが、あっという間に磯辺餅に早変わり。こうばしい香りが食欲をそそる。
いつでもどこでも炭水化物補給ができる。そう、餅Phoneならね。
たっぷりと炭水化物を補給し、出張の準備万端。この余裕の表情を見ていただきたい。クライアントとの交渉成立、間違いなしである。
最後に、ひとつだけ伝えたいことがある。今回紹介した『カモフラ飯』は作るのに約半日要するだけではなく、餅を焼くという高いハードルがある。屋内屋外問わず、火を使う場合は事前に許可を取るように。意識の高いビジネスパーソンに最も欠かせないもの、それはモラルである。
あなたが真のビジネスパーソンであれば、炭水化物を補給するためにそれほどの時間と労力を投資するような選択肢は選ばないだろう。現代には、コンビニという便利なオアシスがあることもお伝えしておく。
書いた人:
大川竜弥
1982年生まれ。アパレル販売員、Web開発会社、ライブハウス店長、ザ・グレート・サスケ氏のマネージャーなどさまざまな職を経て、現在は”自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデル”として活動している。 Twitter:@ryumagazine
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