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国内でホームステイ!? 「KitchHike(キッチハイク)」で夕食をごちそうになってきた

ちょっと時間が空いたとき、気軽に海外旅行に行けたらどんなに楽しいでしょう。とはいえ仕事や学校、そのほかさまざまな予定に左右されて、海外へ行くためのまとまった時間を確保するのはなかなか難しいのが現状です。

そんなもどかしさを解消できるサービスが、最近話題になっています。それは、海外など現地の人の家で、現地の食事ができる「KitchHike」。一体どんなサービスなのか、その実態を探るべく、サービスを提供する「KitchHike」さんに取材し、実際にサービスも体験してきました!

「もてなしたい」と「体験したい」を結ぶサービス

まず、KitchHikeがどのようにして生まれたのかと、そのサービスの内容を共同代表の浅利泰河さんに伺いました。


KitchHike共同代表の浅利泰河さん

浅利さん「学生時代から海外旅行が好きで、社会人になっても休暇のほとんどを旅に使っていました。で、思い返してみると、旅のなかでいちばん思い出に残るのって、現地の人たちと交流したことなんですよね。あるとき知り合った地元の人の家に招かれて、ご飯をごちそうしてもらったことがあったんです。ああ、日本から遠く離れて、まったく別の人の人生に自分はいま入り込んでるんだな、と。ガイドブックには載ることのない、まさにローカルな生活に溶け込んだ不思議な感覚でした。これが、KitchHikeのアイデアにつながる原体験でした。『ご飯を通して人と人がつながる』という自分の経験をもっと気軽に、安全にできたらなと思って。そこで、プラットフォームというかたちで、ユーザー同士が直接コミュニケーションを取ってサービスを受けることができる仕組みを作ったんです」

――具体的なサービスの内容は、どんなものなのでしょうか?

浅利さん「ユーザーには、COOKとHIKERの2者がいます。COOKは文字どおり、料理をふるまう人。KitchHikeに登録して、プロフィールと作りたい料理の概要、値段などを入力して、サイト上で公開します。HIKERは、それを見てCOOKの家に料理を食べに行く。食べたい料理や会ってみたいCOOKを見つけたら、希望の人数と日程をサイト上でリクエストしてCOOKの承認を得ることができれば、交渉成立です。カードで事前に料金を支払い、あとは当日、COOKの元に行くだけです」

「現在は国内外で合わせて約500人のCOOKが登録されていて、食べられるメニューの数は約600種類あります。KitchHikeのポイントは、『人をもてなす』という行為によって、COOKがきちんと収入を得られるところにもあります。たとえば、アフリカの小さな村に住むCOOKも、普段の食事で外国人旅行者をもてなすことで、直接的に外貨を得ることができます。今まで出会うこともなかったCOOKとHIKERが自分たちのサービスを使って出会い、HIKERは忘れられないような貴重な体験を、COOKは”もてなし”によって収入を得るわけです。もちろん、COOKにとってもお金の話だけではなく、その出会いは自分の日常に素敵な刺激をもたらすはず。『食卓を囲むことがお互いの幸せにつながっている』ということが、僕自身、このシステムを運営することに幸せを感じるポイントでもあります」

――料理で世界をつなげるサービスですね。運営していくなかで、当初考えていたシステムと違う使い方なども出てきているのでしょうか?

浅利さん「サービス開始当初は、まずは日本人が海外で現地の食事体験をできる場の提供をテーマにしたんです。ところが今では、日本人HIKERが日本に在住する外国人COOK の家へ訪問し、本場のご飯を食べてコミュニケーションを取ることで、ちょっとした海外旅行気分を味わうといったケースも多いようです。これは運営側の私たちも予想していなかった、面白い使い方だなと思っていて」

「こうして新しい使い方がユーザーから生まれていくことも、プラットフォームの魅力ではないでしょうか。いま日本には、急激に訪日外国人が増えていますから、彼らと日本人が食卓を囲む機会も今後どんどん増えてくるはず。もてなす側と遊びに行く側、両方のマインドが少しずつ変化していく。『旅先で、人の家でご飯を食べる』ことが普通の感覚になる未来は、世界中の人がネット上だけでなく、リアルにつながることのできる、『来るべき世界』だと思っています」

COOKとHIKER、それぞれがハッピーになれる仕組みがKitchHikeには用意されているんですね! 百聞は一見にしかず。そして、百見は一験にしかず。ということで、筆者もさっそくKitchHikeにHIKERとして登録。気になるCOOKのお宅へお邪魔して、プチ海外旅行を体験取材してきました!

インドネシアの定番家庭料理を堪能!

今回お邪魔させてもらったのは、東京在住でインドネシア出身のTariさんのお宅。事前にKitchHikeから、「Soto Ayam Lamongan(ソトアヤム ラモンガン風)」というインドネシア料理をオーダーしました。

そして当日。緊張しながらTariさんのお宅に入った瞬間、ガーリックの香ばしい香りが! その先で出迎えてくれたのは、エプロンを着けて料理に取り掛かっていたTariさんご本人でした。とっても明るく優しい人柄で、少々緊張していた筆者もすぐに打ち解けることができました。実は、TariさんはKitchHikeでCOOKとして料理するのは今回が初めてだそう。COOKになったきっかけを聞いてみると?

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