人間らしい理想の“最期”とは? 映画『ハッピーエンドの選び方』に賞賛の声続々

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第71回ヴェネチア国際映画祭観客賞など、世界中で注目を集めているイスラエル映画『ハッピーエンドの選び方』。自分らしい最期を選ぶ自は無いのだろうか? “人生最期の選び方”というテーマを選びながら、各国の劇場が笑いに包まれるほどユーモラスという、絶妙なバランスで描かれた傑作ドラマです。

主人公はエルサレムの老人ホームで暮らす発明好きヨヘスケル。病気に苦しむ友人から頼まれ、自らスイッチを押して苦しまずに最期を迎える装置を発明します。その発明が思わぬ評判を呼んで……? 死と向かい合いながらも、ユーモアを忘れず仲間のために奮闘するヨヘスケルと仲間の姿、そして、妻・レ バーナが認知症という問題に直面したヨヘスケル夫婦の絆の深さが感動を呼び、ヴェネチア国際映画祭観客 賞受賞、ロッテルダム国際映画祭観客賞ノミネートほか高く評価されています。

今回、本作を鑑賞した萬田久子さん、風吹ジュンさんら女優、著名人からコメントが到着。人生の最期にあらためて向き合うもの、善き最期を迎えるために、生きることを見め直すもの、自分自身と重ねあわせがら、本作テーマを深く掘り下げたコメントが揃っています。

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・佐伯 チズ(美容家)生きることへの執着、そして諦め。 お互いが高齢者同士で支え合う老老介護の行き着く先は、認知症、安楽死、尊厳死……考えたことは無かった……。 現代社会、そして家族の在り方を見つめ直すいい映画、長寿国、高齢社会の日本の未来は、もう始まっている。 中年層からの人達に是非観ていただきたいと、切実感じる映画です。

・辛酸め子(漫画家・コラムニスト) 死と隣り合わせだと、人生がドラマティックに。愛情が高まったり、エモーショナルになれる老後が少し楽しみになる映画です。

・たかのてるこ(地球広報・旅人・エッセイスト) こんな風に死ねたら最高! よーし、今後は、死から逆算して「生きる」ぞ。 愛する家族&友だちを、もっと大事にするぞ。 「どう死ぬか」は、「どう生きるか」なのだ。

・風吹ジュン(女優) 延命か尊厳死か、私は小さいキスがいい 選べるとしたらそれも神のお導き?

・萬田久子(女優) 『死ぬことを恐れてはいけない。本当恐れるべきなのは自分の人生を精一杯生き抜かないことである。』(ベルトルト・ブレヒト/ドイツ詩人) 肯定と否定が頭の中を飛び交う中、素っ裸で乾杯する彼ら達に思わず祝杯の涙が出て来た。 人生これでいいのだ!!

・鎌田實(医師・作家) 個性豊かなハチャメチャな老人たちが、友情、愛、家族、絆を考えながら、あくまで自分らしい生と死を実行しようろする。 人間っていいなあと思わせてくれる映画だ。

・栗原類(モデル・俳優) ライトな雰囲気とブラック・ユーモアの温度差が素敵。僕の家族もいつか同じ様な状況になってしまうかもとつい想像してしまうようなリアルさもありながら、笑いとシリアスをちょうど良くバランスを取った、今年を締める映画の一つに相応しい作品です。

・ドクター・中松(発明家) 私はガンで本年末までの命と言われています。それに対して私がその対策の発明をしおり、ここまではこの映画とまったく同じです。その先はちょっと違うのですが、皆さまが映画をご覧になればお判りになるでしょう。

公式サイトではその他にも著名人たちのコメントが盛りだくさん。観る人によって感じ方や、ラストのとらえかたが異なるこの作品。ぜひ、あなたも劇場に足を運んで、“理想の最期”について考えてみてはいかがでしょうか?

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『ハッピーエンドの選び方』
11/28(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

http://happyend.asmik-ace.co.jp

(C)2014 PIE FILM/2-TEAM PODUCTION/PALLA FILM/TWENTY TWENTY VIION.

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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