【衝撃】女優なのにプログラマー! 池澤あやかインタビュー / デザインもサーバー管理もできるギーク女子
話題の有名人に、どのようなスマホライフを過ごしているのかを聞く「有名人のスマホ事情」。今回は、中学時代から芸能活動をする一方で、近年は「プログラミングができるギークな女優」として各メディアに引っ張りだこの池澤あやかさんに、お話をうかがいました!
・池澤あやかをもっと深く知るインタビュー
前編では、芸能界に入ったきっかけやプログラミングとの出会い、これまでの制作物や関わってきた仕事など、池澤さんご本人についてインタビューしました。
・芸能活動のスタートとプログラミングとの出会い
――「プログラミングができる女優」「ギーク女子」と称される池澤さんですが、芸能活動は中学生の頃からされているそうですね。芸能活動をはじめるきっかけは何だったんですか?
池澤: 母が美容室で読んでいた雑誌に、現在の事務所のオーディション(2006年 第6回 東宝『シンデレラ』オーディション)の案内が載っていたらしくて。実はあまり大々的には公表していないんですけど、母は昔、地方でアナウンサーをやっていて、その関係でわりと業界に対する壁がなかったと言いますか。だから自然な流れで「だったら受けてみようかな」と思ったのがきっかけですね。
――ということは、芸能界自体には前々から興味があったということなのでしょうか。
池澤: これもまたあまり大々的には言っていないのですが(笑)、女優の夏帆ちゃんが小学校の同級生で仲も良かったので、「芸能界は夏帆ちゃんが頑張っているところ」というイメージでした。オーディションを受けてみようと思ったのはもちろん母の影響もありましたが、夏帆ちゃんの存在も大きかったですね。
――オーディションで審査員特別賞を受賞したことがきっかけで、15歳から芸能界入りするわけですね。その頃にはすでにプログラミングがお好きだったんですか?
池澤: いやいや、その頃は「プログラミング」という言葉も知らなかったくらいで。高校生の頃にホームページを自作したことはありましたが、その頃は特に知識も技術もなくて、画像を入れたり線の太さや色を変えたりするにも検索して調べていたくらいですから。本格的に勉強をはじめたのは、大学生になってからですね。しかも私、文系でしたし。
――文系だったんですか? 急にプログラミングに目覚められたきっかけが気になります。
池澤: 大学でどこの研究室に入ろうか迷っていた時に、プログラミングや電子工作、デザインなどといった技術を用いて「いい声を判定してくれるマイク」「振動でチュッパチャップスの味を変える」など変わった機械をつくっているところをたまたま見学して、「こんなのがつくれたら面白そう!」とすぐに所属を決めました。で、その後でプログラミングの勉強が必要だと知って「どうしよう、何の知識もない……」と焦ったわけです(笑)。
――プログラミングの存在を知らないと、どういう理論で動いているかわからないですもんね。そこから本格的な勉強がスタートした、と。
池澤: そうですね。研究室に入ったばかりの頃はあまりにも何もできなくて、というか何から手をつけたら良いのかもよくわかっていない状態でした。それで、まずは何かプログラミング言語を学ぼうと、Ruby(プログラミング言語の一種。日本で開発された言語としては初めて国際規格に認証されている)の夏合宿に参加してみたんです。
そこには開発者のまつもとゆきひろさんもいらっしゃっていて、わからないことは開発者に直接聞けたんです。初めてRubyに触ったのがこの合宿だったというのは、今になって思えばすごく贅沢でしたね。そこからは一生懸命勉強を続けて、今は芸能のお仕事と両立できていますよ。
――その合宿から“Rubyの女神”が誕生したわけですから、重要なターニングポイントですね。今はRubyでどのようなことをされているのでしょうか。
池澤: ウェブサイトの小ネタ的なプログラムを書くことが多いですね。自分のオフィシャルサイトはTumblr(ウェブログサービス)で運営しているんですけど、そこに掲載するスケジュールをGoogleカレンダーから吸い取って反映するプログラムをRubyで書いていますよ。
――オフィシャルサイトの制作もされているんですね。
池澤: プログラミングを覚えてから、趣味でサイトを立ち上げたり、知り合いと協力したりというのはちょこちょこやってきました。でもこの間、初めて個人としてサイト制作を受注したんですよ! 「TOKYOFABBERS」という団体で、デザインからサーバ周りまですべて一人でやることになったんです。
――すべて一人でやってみていかがでしたか?
池澤: 制作の過程で「ここにサーチボックスを入れてほしい」「ロゴの下にサイトの説明がほしい」というように修正や新しい指示をいただくことがいくつかあって、細かいユーザーインタフェースのサンプルをいくつも学べて勉強になりました。
自分がプログラマとして「こうしたほうがいい」と思うことと、クライアントからの要望をどう埋めるのか、言葉で説明して正確に伝えることの難しさも感じましたし、苦労することも多かったですが、そのぶん達成感もありました!
・読書はKindleが中心!! スマホとタブレットは状況に応じて使い分け
――「スマキチ」はスマートフォンとかの情報サイトですので、こちらについてもお聞かせください。普段はどのようなモバイル端末をお使いなんですか?
池澤: スマホはiPhone5Sを使っています。あと持ち歩いているのは読書用にKindleと、ニンテンドーDSですね。DSでは主に「ポケモン」をやっていて、最近のは育て方を色々工夫しながらやらないと進められないので、ブラウジングしながらやることが多いです。家ではiPadで情報収集しながらやっていますよ。
――iPadもお持ちなんですね。ブラウジング以外ではどのように使われていますか?
池澤: iPad対応の「123D Sculpt」というモデリングアプリで、3Dモデルをつくっていますよ。タップしていくだけで完成するはずなんですが、これがなかなか難しくてまったく上達しないんです。どうしても思った通りにいかなくて、謎の作品が次々に誕生してるんですよね(笑)。
――(笑)。ところで、先ほどKindleもお持ちとおっしゃいましたが、本は電子書籍で読まれることが多いですか?
池澤: 書店に寄る機会があったら普通に買うこともありますが、最近は電子書籍がメインですね。基本的にPCの前にいる時間が長いので、Twitterなんかで「この本が面白い」という感想を見たらすぐにAmazonで調べて、電子書籍版があったらそのまま購入……というパターンが多いですね。
・時間に縛られないプログラマ活動は芸能界と両立しやすい!?
――しかし、女優業とプログラマの両立は想像するだけでも大変そうです。
池澤: 芸能活動って出勤時間が毎日決まっているわけではないし、時間に余裕がある時期もあります。そういうタイミングでガーッとやってしまえるからプログラマとの組み合わせには向いているかも……と思うこともありますよ。こんなこと言ったら、これからプログラマと兼業するタレントさんが増えちゃいますかね(笑)。
――確かにそうかもしれませんね。ところで、プログラミングを始められてから日常生活で何か変化を感じられることはありましたか?
池澤: 何か不便を感じた時に「プログラミングで解決できるかも!」と考える習慣がつきましたね。私は洋服の色合わせが苦手で、勉強しようと色彩検定の本を読んでみたところ、カラーコーディネートは法則化されているものが多いことに気づいたんです。
いわゆる補色の関係とか、そこから少しずらして相性のいい組み合わせをつくったりとか、そういう法則をプログラム化したら「色合わせ自動ツール」ができるんじゃないか……と考えたり。日常に法則を見つけるのが好きになり、楽しくなったのは、プログラミングをやっていて良かったことだと思います!
https://youtu.be/IgWFYPnB9Ag
執筆: スマキチ
もっと詳しく読む: バズプラスニュース Buzz+ http://buzz-plus.com/article/2015/09/28/ayaka-ikezawa/
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