心が弱っている時に思い出すべき3つのこと
残業つづきでヘトヘトに疲れている時、何か大きな悩み事や困ったことがある時は、「しっかりしなきゃ」と思っても、気持ちが弱って行動を起こせなかったり、前向きになれなかったりする。
こんな時、あなたは自分をどう励ましているだろうか?
誰かに相談して元気づけてもらう人もいれば、たくさん食べてよく眠れば大丈夫、という人もいるだろう。もちろんそのやり方は人それぞれだが、ここでは「言葉」と「写真」の力を伝えたい。
心身が弱っている時ほど、シンプルな言葉、単純に美しい風景が心に染みる。
『1分間セラピー』(松本幸夫/著、泰文堂/刊)にまとめられている言葉と写真は、まさにそんなものばかりだ。
■「全部を自分だけの力でやろうとしなくていい。人の力を借りていい」
困ったら誰かの力を借りた方がいいということは、頭ではわかっていても案外実践できないものかもしれない。責任感が強い人ほど、一人で何もかも抱え込みがちだ。
これは決して悪いことではないが、そのせいで疲れてしまったり、気力を失ってしまっているなら抱え込みすぎ。一度肩の荷を下ろして、楽な気持ちを取り戻すためにも、「人の助けを借りてもいいんだ」ということは折に触れて思い出したほうがいい。
■「高い所から下を見ると、自分の悩みの小ささに気付く」
今感じている疲れも、悩み事も、きっと何年か後に振り返ってみると「今考えるとちっぽけなことだったな」と感じるはずだ。このように視点をずらして物事を相対化すると気持ちが楽になる。
高層ビルに上って街を見下ろしても、同じ効果が得られるだろう。辛さも悩みもそこに捉われているうちは心が晴れない。車も人も豆粒のような大きさに見える俯瞰された町並みを眺めることで、それらから自由になれるのだ。
■「自分ではなく他人の心配をしてみよう。結果として疲れが取れ、相手との関係もよくなる」
「それどころじゃないよ!」という声が聞こえてきそうだが、これは凝り固まった考えを外に向けるために非常にいい方法だ。
悩んだり、疲れている時というのは、どうしても考えが自分のことに固執してしまう。そんな時だからこそ、他人の心配をして考えを自分から離してあげると、その間は悩み事や疲れを忘れることができるはずだし、視野を広げることにもなる。つまり、今の自分を客観視できて冷静になることができるのだ。
もちろん、気遣った相手との関係もよくなるだろう。
疲れを軽減するために必要なのはマッサージや休息だけではないし、悩んだ心を楽にするのはカウンセリングだけではない。シンプルだが力強い言葉や、ただ美しかったりかわいらしかったり、笑える写真に触れるだけでも自分の状態は変わってくることを、この本に目を通すと実感できることだろう。
毎日をいきいきと過ごすために、ホッしたい時にパラパラめくって眺める自分だけのお気に入りの言葉や写真を机の傍らに置いてみてはいかがだろうか。それらは、きっとあなたの心を安定させ、前向きにしてくれるはずだ。
(新刊JP編集部)
●(新刊JP)記事関連リンク
・若者が“旅”をすべき理由
・自分に自信をつけるには「無意識」を活用せよ
・すぐ答えを欲しがる、自分は有能だと思い込む… 精神科医が指摘する現代の若者の気質
ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。