『Google I/O』って何? 今年話題の新サービスをまとめてみた
ここ数日、IT系のニュースで『Google I/O』という言葉をあちこちで見かけるようになり、同時にGoogle関連の新サービスニュースが相次いでいますね。「『Google I/O』ってちょっと聞きなれないけど、また何か新しいサービスなのかな?」と思った人も多いのではないでしょうか。『Google I/O』とはいったい何なのか、そしてこの間に発表された主な新サービスをまとめてご紹介します。
『Google I/O』は、2008年から毎年、米・サンフランシスコのモスコーネセンター(Moscone Center)で開催されるGoogleの開発者向けイベント。Googleやオープンテクノロジーを使って開発されるAndroid、Chrome、Chrome OS、Google APIなど、最新のウェブアプリケーションに関心を寄せる人々が世界中から集まり、彼らの情報交換の場であると同時にGoogleの新サービス発表の場にもなっています。ちなみに、イベントタイトルの“I/O”は“Innovaton in the Open”、“Input/Output”を表すそうです。
今年は、5月10日、11日の2日間に開催。初日はAndroid、二日目はChromeとGoogle Chrome OSをテーマにさまざまな発表がありましたが、主な話題をざっくりと振りかえってみましょう。
まず、『amazon』がすでにスタートして話題になっているクラウド音楽サービスのGoogle版『Music Beta by Google(ベータ版)』。購入済みの音楽を『Google』上に保存、『Music Beta』で作成したプレイリストはどの端末からでもアクセスでき、また端末上にキャッシュ保存されるためオフラインでも利用できるというものです。ベータ版では無料で約2万曲アップロード可能。『Music Beta』は、現在のところ利用できるのは米国内のみで招待制になっています。
Googleのノートパソコン『Chromebook』の発売も発表されました。『Chromebook』は、8秒で起動し駆動時間は約1日とパワフルで、オプションで3Gにも対応するなどモバイル性が高く、『Chrome』を駆使してファイル保存のクラウド連動性を高めるなどウェブベースの仕様が特徴です。価格は350ドル前後からで、エイサーとサムソンの2社によるモデルが6月15日に欧米で発売される予定。日本には今年秋以降の上陸になりそうです。
現地での参加ができない人のために、イベントの様子は世界110都市でパブリックビューイング『Google I/O Extended』が実施されました。『Google I/O Extended』をはじめ、『Google I/O』関連のサイトはいずれも『Google Map』や『Picasa』など関連サービスを駆使して作られており、『Google』活用法のお手本のよう。でも、複数のサービスを横断的に利用しすぎていて、ユーザーにとってはやや不親切になっているあたりもGoogleっぽい気がしました。
『Google I/O』は、毎年5月中旬から下旬に開催されるのが通例となっています。Googleの各種サービスは、今や多くの人にとって日常生活に欠かせないツール。その進化が発表される瞬間がこのイベントのなかにあると思うと、ちょっとワクワクしてきますね。
※画像は『Google I/O』『Music Beta by Google』『Chrome』の各ウェブサイトより引用。
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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