ナポリタンで有名な洋食屋さんで食べるカツカレー @『タマガワ』横浜 福富町
今回は横浜洋食でも有名な『タマガワ』のカツカレーを紹介してみようと思います。
カレーの良さは幅広いカレーが楽しめる事で、本場のインドカレーやエスニックカレー、ヨーロッパの欧風カレー、日本で食べられるカレーの種類は、それこそ世界一かと思われます。
そんな日本で食べる庶民派のカレーと言えば、やはり”洋食屋さん”で食べるカレーではないでしょうか?
勿論、定食屋さんや中華料理屋さんにもカレーはありますが、業務用のカレールーに頼っている店も少なくありません。
その点、洋食屋さんの場合はプライドもあるので、ストレートに業務用のカレールーを使ったカレーを出してくる店は滅多にありません。
つまり、わざわざ外食でカレーを食べるなら、それぞれの店の個性が出る”洋食屋さんのカレー”がオススメと言う訳です。
横浜洋食の代表格『タマガワ』
『タマガワ』は横浜の洋食屋さんでも老舗と言える歴史があります。厳密には100年以上続かないと”老舗”とは言えないらしいのですが、それは呉服屋さんや和菓子屋さんの話です。
洋食屋さんの歴史からすると『タマガワ』は老舗と表現しても問題ないでしょう。
そんな『タマガワ』で有名なメニューと言えば、やはりナポリタンとハンバーグですが、実はカレーライスもちゃんとメニューにあります。
『タマガワ』のカツカレーを食す!
と、言う訳で『タマガワ』のカツカレーのレビューです。
ちなみに『イタリーノ』でドライカレーを食べた直後なので、ちょっと苦しい気がしないでも無いのですが、そこはプロとして頑張るべきでしょうか?
見た目、あまりボリュームを感じませんが、そこはパワーメニューの代表格”カツカレー”で御座います。
意外とライスの量もあるので、これ一品で十分に食欲を満たす事が出来ると思います。
洋食屋さんのカツはひと味違う!
さして大きくも無く小さくも無い、カツの厚さも普通で全体的なインパクトは控えめです。
しかし!
”揚げ物マニア”の目線でチェックすると、まず衣の軽さに驚かされます。
これはバッター(小麦粉を溶いたモノ)じゃなくて、昔ながらの卵を使った衣かもですね。もしもバッターだとしたら、かなり薄い液だと思われます。
さらに”パン粉”も細かいパン粉を使っているので、衣自体の油の吸着が抑えられ、しかもカリっと揚がっているので、全体的に香ばしく軽い衣に仕上がっています。
ここら辺の”技”が洋食屋さんの小気味良い所ですね。
野菜が溶け込む『タマガワ』のカレー
カレーの方は意外と大人しい感じでしょうか?
突出した辛さも無く、適度なスパイス加減で辛いモノが苦手な人でも、美味しく食べられそうです。
良く見てみると微塵切りにされた”人参”が見えますね。
この『タマガワ』のカレーは、具材としての玉葱の他に、カレーに溶け込ませる為に、人参や玉葱の微塵切りが入っていると思われます。
それら野菜の甘さがカレーの”辛さ”をマイルドにしているのでしょう。
決してスパイスや風味が足りない訳ではなく、野菜の甘さが尖った部分を優しく包んでいる感じです。
『タマガワ』カツカレー 総評
最近はスパイスをガンガンに効かせた、スパイシーなカレーばかり食べていたので、この『タマガワ』のカレーには癒されました。
味の傾向としては、本格的な洋食屋さんのカレーと言うよりは、洋食屋さんの技術で調理された
「洗練された家庭の味」
みたいな方向性かと思われます。特に極端に辛いのが苦手な子供や、人参が食べられない人には”最高のカレー”だと思います。
ここら辺は、もしかしたら『タマガワ』の2代目のアレンジかもですね。
意外と洋食屋さんに生まれたのに、小さい頃は人参が好きじゃなかったみたいなエピソードもあるかもです。
と、言う訳で『タマガワ』のカツカレーでした。
正直、ココが凄い!と言うインパクトはありませんが、全体的には洋食屋さんの技術が詰まった、美味しいカレーだと思います。
この『タマガワ』のカレーなら、きっと子供も美味しく食べられると思うので、家族で訪れてみるのも良いですね。
それでは、是非みなさんも『タマガワ』の、美味しいカツカレーを食べてみて下さい。
『タマガワ』
神奈川県横浜市中区福富町仲通1-1
営業時間 月~土 11:30~15:00 17:00~21:00
祝日 11:30~21:00
定休日:日曜日
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