「おはぎ」と「ぼたもち」、明確な違いは?

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吹く風もひんやりして、すっかり秋らしくなった今日この頃。今年2015年の彼岸入りは9月20日です。祖先を敬い、故人を偲ぶ「お彼岸」の食といえば、「ぼたもち」、あるいは「おはぎ」です。

ところで「おはぎ」と「ぼたもち」、違いはどこにあるのでしょう?

春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」

「彼岸」は春分と秋分を中日とし、前後3日の7日間とされています。その間のお供えの食として昔から食べられているのが「ぼたもち」「おはぎ」と呼ばれる、あんこを絡ませたお餅です。実はこれらの名前の由来は、それぞれ季節の花からだということをご存知でしたか?

「ぼたもち」は春に咲く牡丹(ぼたん)の花にちなんでつけられた名前。小豆の粒を牡丹の花びらに見立てて「牡丹餅(ぼたんもち)」と呼ばれていたものが、やがて「ぼたもち」に変化したと言われています。

一方、秋の「おはぎ」は「萩(はぎ)」から。秋の七草にも数えられる萩の花が、小豆の粒と形が似ているということから、「お萩餅」と呼ばれるようになり、「おはぎ」として定着したそうです。

ぼたもちとおはぎ、違いは?

では春と秋での呼称が違うだけで「おはぎ」と「ぼたもち」は同じものなのか、というとこれまたそう一概に言えません。

粒あんを「ぼたもち」、こし餡を「おはぎ」と呼ぶところもあれば、春秋ともに「おはぎ」で統一しているところ、もち米を主とするものを「ぼたもち」でうるち米を主とするものを「おはぎ」と呼ぶところ、餡をまぶしたものが「ぼたもち」できな粉をまぶしたものが「おはぎ」と呼ぶところなど、地域によって実にさまざまな定義が入り乱れているのです。
いずれにせよ、「ぼたもち」と「おはぎ」が季節の趣を汲んだ、雅な由来を持つ伝統食であることに変わりはありません。ご先祖様に感謝の思いを馳せながら、今年もおいしくいただきましょう。(TEXT:料理サプリ編集部)

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