60代を“敬老”するのは失礼?“敬老”の対象は何歳から・・・?
気がつけばシルバーウィーク。知らぬ間にそう呼ばれる大型連休が誕生し、ゴールデンウィークに続く今年2回目の5連休がやってきた。このシルバーウィークだが、毎年5連休なのかと言われると実はそうではない。次はなんと11年後、2026年まで5連休になることがないのだ。しばらくの間、僕らの9月は少し祝日の多い月に戻る。
そもそも世間はなぜ突然の5連休にありつけたのか。休みになるはありがたいけれど、なぜ祝日なのかを考えたことはなかった人も多いはず。
9月21日(月)は“敬老の日”だ。「敬老の日」とは、東京銀座の名店「清月堂本店」のホームページによると、1947年に兵庫県多可郡野間谷村(現在の八千代町)の村長が提唱した「としよりの日」が始まりではないかと言われているという。気候が良いものの農閑期だった9月の半ば頃に、お年寄りの知恵を借りて村づくりをする、という主旨のもと広まったのだそうだ。他にも聖徳太子が由来となっているものなど諸説あるが、ひとまず老いたる者を敬う日だということは間違いない。
しかし、義歯ケア用品の「ポリデント」および「ポリグリップ」でおなじみのグラクソ・スミスライン・コンシューマー・ジャパン株式会社が驚くべきアンケート結果を発表した。
お年寄りは、年寄りとして祝福されることを快く思っていないというのだ。
調査は首都圏・京阪神に住む50代以上の男女840人を対象に実施された。「敬老の日に周囲の人から祝われることについて嬉しいと思うか」という問いに対して、以下の様な結果が出た。
周囲に祝われることを、嬉しいと答えたのは全体で56.2%だが、首都圏在住者に限れば「嬉しいとは思わない」と答えた人数が50.2%と半数を上回っている。
◆まだ敬老される歳じゃない!シニアライフの充実ぶりが要因?このような結果となったのは、自分が抱く“敬老”のイメージと、自分自身にはまだ大きな違いがあると感じているためのようだ。
同じアンケートで「敬老されたいと感じる年齢」を聞いたところ、70歳代が最多の意見となった。
また「現在充実した生活を送っているか」というアンケートに対しては、79.0%が「そう思う」と答えるなど、シニア世代の“リア充”ぶりが見て取れる。仕事をしていたときに比べて定年後の生活のほうが満足できている人も80.7%と同等に多い。
医学の発達やあらゆる健康法の普及、そして充実した生活をケアする補装具が増えたことによって、60代にお年寄りという言葉は当てはまらない世の中になっている。
敬老の日を機に、60代も気兼ねなく祝えるようなポジティブな意味での“老”が、広まる風潮があっても良いかもしれない。
(Photo by Steven R. Hazlett)
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