ソフトクリームとアイスクリームの厳密な違いは?
とろ~りなめらかな口当たりのソフトクリーム、食感もバラエティも豊富なアイスクリーム。暑い夏にひんやりおいしいアイス、あなたはどちらがお好きですか?
ところでその前に、ソフトクリームとアイスクリームでは厳密にどこがどう違うか知っていますか?
ソフトクリームの信条はフレッシュ感
なめらかな口当たりはもちろんですが、ソフトクリームの魅力はなんといってもあのフレッシュなミルクの風味。種類豊富なアイスクリームもあれにばかりは太刀打ちできません。それもそのはず、ソフトクリームとはいわば「できたてのアイスクリーム」なのですから。
そもそも市販のアイスクリームは、フリージングした後、容器に詰め、およそマイナス30℃で保管されて出荷されます。凍結することでフレッシュなミルクの風味は失われ、氷の結晶がたくさん含まれるのがアイスクリームの特徴。一方、ソフトクリームの製品温度はマイナス5~7℃。ソフトクリームはフリーザーの中で撹拌され、適度な空気を抱きこみながら作られるため、なめらかな口当たりになります。
つまり、ソフトクリームはアイスクリームの一種ではあるものの、温度の違いが口当たりや味覚の感じ方の違いをもたらしているというわけなのです。乳等省令(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)が定めた分類でも、ソフトクリームとアイスクリームは同類になっています。
「コーン」の原料はトウモロコシじゃない!
ところでソフトクリームやアイスクリームのおいしい「持ち手」となるのがコーンカップですが、名前に引きずられてトウモロコシが原料だと勘違いしていませんか?
コーンの綴りは「cone」で「円すい」という意味。トウモロコシ(corn)とは別物であり、主原料は小麦粉です。ギリシャ神話でゼウスに授乳したヤギの角、「コルヌ・コピア」に由来するといわれています。
コーンのお楽しみは、サクサク軽い歯ざわり。あのクリスピーな食感は、焼くときに原料の小麦粉に含まれるデンプンが膨らみ、さらにベーキングパウダーによって炭酸ガスが発生することで、内部に空気のつぶがたくさん詰まった状態になるため。その結果、独特の香ばしい風味が生まれ、ソフトクリームの甘さを引き立ててくれるのです。
まだまだ照りつける陽射しが強い季節、野外に出たら甘~いソフトクリームで涼をとってみてはいかがですか?
参考リンク
日生ソフトクリームランド
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