報酬10万円「ホリエモンの一日秘書」体験記

ホリエモンの一日秘書

※この原稿は『リクナビ』の企画「ホリエモンの一日秘書募集」で秘書に選ばれた田中翔さんからの寄稿です。

●「ホリエモンの一日秘書」体験記
リクナビNEXTが、【夢の求人2011】でホリエモンこと堀江貴文さんの一日秘書を募集していましたが、応募総数約1200人から見事選ばれたので参加してきました。この一日秘書は堀江さんの書籍の対談企画やニコ生記者会見に同席することになります。

《事務局との事前打ち合わせ》
まずは堀江さんがくる前に運営事務局さんと打ち合わせ。簡単なプログラム表を手渡される。決まった秘書業務はなく、とりあえず同伴してtwitterで実況報告をするのが仕事とのこと。運営事務局からは堀江さんがどんな感じでくるのか予想がつかないから、思ったようにいかない可能性もあるけど宜しくと伝えられる。後々堀江さんのマネージャに聞いたが、一日秘書が付いてくるのはいいけど特別なことはするつもりはないと事前に伝えていたらしい。

当日は点滴をしてきた程、堀江さんの体調が思わしくなかったこともあり20分程遅れて登場。軽く挨拶したぐらいのところで、さらに遅れて対談相手の上杉隆さん登場。というわけで当初予定されていた自己紹介タイムもほとんどなく、いきなり一日秘書業務スタート。

【ホリエモンの一日秘書】

日時
3月9日15時~23時

当日のスケジュール
1、ANAインターコンチネンタルで打ち合わせ
2、堀江さんと上杉さん対談
3、移動
4、ニコニコ生放送、控え室
5、移動
6、懇談会
7、終了

《書籍対談》
最初は上杉隆さんとの対談企画。一日秘書の初仕事は、ドリンクを聞くことから始まる。堀江さんから飲み物はなんでもいいと言われとりあえずミネラルウォーターをルームサービスでオーダー。しかしその後、会談に聞き入っていってしまい席に手配を忘れる。

堀江:『あの~。ちょっとすいません。水ください。』
田中:『あっすいません。すぐ用意します。』
上杉:『ちょっと~一日秘書!!まずいよそれ。議員秘書だったら今のでクビだよ。ほんとに翌日からこなくなるからね~。』
田中:『すいません。すぐ持ってきます!!』
開始早々致命的ミスを犯し、元鳩山邦夫氏の公設第一秘書である上杉さんに指摘されたもののどうにか終了。

その後運営事務局一行と大名行列で六本木の某ホテルからニコニコ生放送の収録の為、原宿ニワンゴ本社へ移動。移動はマイクロバス。私はもちろん堀江さんの隣。ここで一日秘書にあった堀江さんに質問したいことをして、twitterで実況報告するよう伝えられる。しかしながら隣に座ったものの堀江さんiphoneに集中。恐らくtwitter開始。

田中:『話しかけてほしくなさそうなオーラがでてるんですが、話しかけていいですか?』
堀江:『だって話しかけてほしくないオーラだしてるんだもん。』
田中:『ちょっとせっかくの秘書企画なんだから話しましょうよ。』
堀江:『…』
というワケで終始無言で移動。想定内。

《ニコ生会見》
ニワンゴ本社に到着。控え室でまぐまぐ大川社長と堀江さんがカラオケで酔っ払った話で盛り上がっているが全くついていけず。その後、及川奈央さんが控え室に挨拶に。予想以上に綺麗で控え室での話題をさらうことに。ここで初めての共通の話題。

メルマガ会員10000人突破記念会見スタート。途中プロデューサーより出てみますかと打診。興味本位で即決でお願いする。途中魚住アナより話をふられ一日秘書さん一言といわれるものの、なにを話していいものかわからず『田中です』と一言で終了。ニコ生ユーザーコメントで
『田中首~』
『くびーーーー』
などバッシングの嵐を受ける。

終了後、控え室
堀江:『とりあえず何か話さないとダメじゃん。』
田中:『すいません…。』
堀江:『せっかく話ふってくれてるのに~。』
不甲斐ない自分に反省をする。

《懇談会》
終了後、バスで青山に移動し懇談会へ。バス中は相変わらずtwitterをやっている堀江さん。ただ目線はiphoneながらもちょっとした会話はできるようになる。

店に到着。事務局さんが有名人を気遣ってか独立しているプレハブ個室みたいな店。堀江さんちょっと不満そう。

一日秘書とホリエモン

このお店のお通しは青汁。
田中:『この青汁くせなくて飲みやすいですね~。普通まずいですもんね。』
堀江:『おまえ青汁なんか飲んでんの?』
田中:『えっ たまに飲んだりしないですか~?』
堀江:『おれ飲んだことないし、飲みたいと思ったことなんてない。』
田中:『だって健康にいいっていうじゃないですか?』
堀江:『別に青汁飲んだからって健康にいいわけないじゃん。そんなの企業のマーケティングにハマってるだけだよ。』
田中:『…』
想定外を想定していたため、ある意味期待通りの会話から懇談会が始まる。

その後、体調不良が嘘のように、アルコールがはいると堀江さんが饒舌に。当日は堀江さんの小説『成金』の発売直後で、ほぼ実話に基づいたフィクションということもあり、小説にでてきた登場人物である鮫島や景山のモデルになった方の実際の話を聞く。ネットバブル期の夜の熱気は相当なものだったよう。

そして事務局の方が【夢の求人2011】の次回企画で「ノギャルと農業体験」を募集しているが応募が男だらけという話から、「農業は興味ありますか?」と堀江さんに質問。そこから農業話が開始。堀江さんの御祖父様が農家らしく、幼少期に経験しているだけあってかなり農業も詳しいことが発覚。ワラビモチに使うワラビの話からじゃがいもやりんごの栽培の話まで、一つの質問からかなりマニアックな話に突入することに。

農業話が盛り上がり予定時間も過ぎたので、そろそろお開き。堀江さんから一日秘書の報酬10万円を受領し記念撮影。飲酒後にもかかわらず堀江さんは風邪薬を飲んで、懇談会は終了。

最後の業務で堀江さんの見送りに。タクシーに乗り夜の街に旅立つ堀江さんを見送って、ホリエモンの一日秘書業務が全て終了。twitterで当日の御礼を堀江さんにtweetしたらリプライがきたので満足して帰路に着いた。

以上

※この原稿は『リクナビ』の企画「ホリエモンの一日秘書募集」で秘書に選ばれた田中翔さんからの寄稿です。

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