「豚肉にはクエン酸」が疲労回復のキーポイントって知ってた?
ビタミンB1が豊富で疲労回復に良い、と広く知られている豚肉ですが、食べ過ぎは逆効果だということをご存知ですか? 豚肉だけを多量に食べると、実は疲労物質を貯めこむきっかけになってしまうのです。この矛盾を失くすポイントは、クエン酸を含む食材と組み合わせて食べること。そのメカニズムと疲労回復に効果的な豚肉の食べ方について今回はご紹介します。
■ビタミンB1を多く含む食品の代表選手は「豚肉」!
糖質の代謝を促し、脳も身体も元気に活性化させる役割を果たしているのがビタミンB1です。特にお酒をよく飲み、お菓子や白米を多く食べるなど糖質の摂取が多い人は意識して摂りたい栄養素の一つと言えます。
また運動をしたり、頭を使ったりすると疲労物質である乳酸が増えて疲れを感じやすくなります。新陳代謝を促し、乳酸をスムーズに排出するためにもビタミンB1の働きは重要となってくるのです。
このように疲労回復に効果的なビタミンB1ですが、食品の中では「豚肉」に多く含まれています。特に豚ヒレ肉は食品の中でも含有量が多く、150gを食べると1日の必要量をクリアできるほどです。
■ただ多量に食べては逆効果?ポイントは「クエン酸」にあり
疲労回復に効果があるから、と豚肉を多量に食べれば元気になると思いがちですが、実は食べ過ぎは逆効果。たくさん食べると今度は“ピルビン酸”という疲れの元となる物質が増えて、体内に乳酸が貯まりやすくなってしまいます。
この問題を解決してくれるのが「クエン酸」です。クエン酸は豚肉を多量に食べて発生するピルビン酸を、クエン酸に変える働きがあります。クエン酸は乳酸を分解して体外への排出を促す役割もあり、豚肉との相乗効果でエネルギー増加、疲労回復につながるのです。
■豚肉とクエン酸は疲労回復に欠かせない組み合わせ
クエン酸はかんきつ類や梅、トマト、お酢などに多く含まれています。トンカツにレモン汁をかけたり豚の冷しゃぶにポン酢を付けたりするのは、理にかなった食べ方なのです。またトマトソースや梅肉も豚肉料理には相性の良い食材で、多くのレシピが紹介されています。
一方、豚肉料理とは別に、クエン酸の含まれる飲食物を献立に組み合わせるだけでもOK。たとえば食事の前にサワードリンクを飲んだり、梅干しやミカンを食べたり、といった手軽なことでも構いません。
「豚肉を食べるときにはクエン酸」と意識すれば、今まで以上に疲れ知らずの毎日が過ごせることでしょう。特に夏バテしやすい時期などは、ぜひ覚えておきたい食べ方です。(TEXT:料理サプリ編集部)
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