マック、スタバに続け! 丸亀製麺、「外食産業で世界トップ10入り」を目指す
セルフ式の讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」などを展開するトリドール(本社:兵庫県神戸市)の粟田貴也社長は、7月30日の記者会見において「外食産業で世界トップ10入りを目指す」と発表した。10年後となる2025年までに国内外の店舗数を6000店舗に拡大し、現在の連結売上高の5.7倍となる5000億円を目標にする。
粟田社長は、国内の外食上場企業は、売上の多くを国内需要に依存していることを指摘。しかし、高齢化による胃袋の縮小や、デフレによる単価の現象などの影響で、国内の外食市場は1998年をピークに縮小気味だ。そこで、マクドナルドやスターバックスコーヒーなどの世界のトップ外食企業の場合、海外出店によって売上を伸ばしていることを例にあげ、同社も海外展開をおこない、日本発のグローバルな外食ブランドを目指していくと明言した。
なお、今後、国内では、主力業態の「丸亀製麺」のほか、現在急増する郊外型カフェ市場においてカフェ事業を展開。「丸亀製麺」と同様に店舗ごとの手作り感を徹底するというコンセプトの「クローバー珈琲焙煎所」を出店する。また、創業業態での郊外型ファミリーダイニング「やきとり屋とりどーる」を関東圏に拡大していく。
海外事業においては、欧米では今年5月にはアメリカのファストカジュアルレストランの「Kaya Street Kitchen」事業をグループ化。今年6月には欧米を中心にアジア料理を提供するオランダ・アムステルダムのアジアン・ファストフード店「WOK TO WALK」の株式を60%取得し、連結子会社化した。こちらは、現在の67店を500店までに拡大する計画だ。
アジア・ハワイ等では、メイン事業である「丸亀製麺」ブランドを中心に展開。現在10店舗を展開する台湾では、日本国内の店舗よりも平均で約2倍の売上高を上げる人気ぶりだという。
さらに、今年3月にはアフリカのケニアにも進出。照り焼きチキンを販売する「テリヤキジャパン」を開店するなど、新興国でのビジネス展開にも意欲を見せていた。まだ、海外チェーンも本格的に参入していない新興国において、外食産業の黎明期に店舗展開をはかることで、先行者利益を確保するという狙いだ。 これらグローバル戦略の目標達成を向け、今年3年間で10億円規模のM&Aを実施する方針。また、経営企画をはじめ、本社機能の一部を東京都内に移し、新たに東京本部を設立する。
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