「日本人は”違う”のか?」 震災から分析する”日本人像”

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 東日本大震災発生から2週間ほど経ったが、日本国内のみならず、海外メディアもいまだこの”世界最大規模の震災とその後”を連日トップニュースとして扱っている。欧米では被害の規模や福島原発に関する報道もさることながら、今回の災害から浮かび上がる”日本人像”を分析する記事も多いようだ。今回は米CNN局のウェブサイトに掲載された「日本人は”違う”のか?」という記事と、それに寄せられた米国民の反応をみてみたい。

 記事は、「世界3番目の経済大国を襲った震災は、よくもわるくも、日本という国とその文化に、世界的な注目を集めさせた」「多くの報道の背後にあるのはこの疑問のようだ――。『日本人は”違う”のか?』」とはじまり、日本や日本人の特徴を紹介。「地震後の”秩序”に関しては至るところで取りざたされている」「地震に対する国全体の並々ならぬ”備え”が、被害を抑えた」と評価する一方で、福島原発事故などから「日本人特有の”曖昧な言い回し”と”不利な情報の共有をためらう傾向”」が浮かびあがってくると指摘した。そのほか、歴史的背景や文化的特徴を含め、様々な角度から”日本”を分析している。

 現地時間25日に掲載された同記事には短時間で250件以上のコメントがつくなど、米読者らの関心の高さがうかがえた。特に目立ったのは、今回の震災を、2005年8月末にアメリカ合衆国南東部を襲ったハリケーン・カトリーナと比べるコメントだった。

「いったいなんで、”アメリカ人”とかいう奴らは、カトリーナが来たとき野蛮な動物みたいな行動に出たんだ? 日本人はみなお互いを助け合ってるが、カトリーナのときに列に並んで、バケツを持って瓦れきや残がいを拾ってる奴なんかいなかった」

「彼らは独特だわ。ことによると2万人以上が亡くなったり行方不明になったりしているのに、略奪や暴動やギャング、そして生活必需品の値上がりなんて話題も聞かない。アメリカじゃ、こんなこと……。カトリーナのあと、街がどれだけ無法状態になったか思い出してみて」

 また、日本人の曖昧なもの言いが、原発事故への対応に関して批判を集めていることを承知の上で、「たしかに日本人は素早い判断が苦手だが、時間さえあれば”最高の判断”ができるだろうと思う。日本の車や電気製品をみるとそう感じる」とコメントするものもいた。

【関連サイト】
Are the Japanese different? CNN局ウェブサイト

(古川仁美)

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