福島第1原発・放水口付近の海水から約1250倍の放射性物質

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 原子力安全・保安院は2011年3月26日10時すぎの会見で、福島第1原発の南放水口付近の海水から、国の基準の約1250倍の放射性ヨウ素131が検出されたことを発表した。

 NHKの報道によると、24日に作業員が被ばくした原子炉建屋に隣接するタービン建屋につながる放水口から、放射性物質が海水へ流れ出ていると考えられるといい、「この海水を500ミリリットル飲むと、一般人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトに相当する」としている。

 なお、原子力安全・保安院は本件について、「原発の半径20キロメートル以内は避難区域に指定されており、漁業等は行われていないので、ただちに影響があるとは考えていない。一般論で言えば海水に放出された放射性物質は潮流で拡散していくので、魚や海藻に取り込まれるまでには相当程度薄まる。また、ヨウ素については半減期が8日と短いため、人が海産物を食するまでに相当程度低減していると考えられる」としている。

丹羽一臣

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