この夏は富士急ハイランドが熱い!怖い!クール!『新施設プレスレビュー』

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富士急行株式会社は富士急ハイランドの新施設を一般営業開始に先立ち、報道関係者向けに公開した。

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ハイランドリゾートホテル&スパで行われた説明会では、堀内光一郎社長が登壇し、様々な新設備のエピソードを楽しく語った。
河口湖周辺の観光客は近年、外国人が約半数を占めるに至り、外国で話題になるほどの設備もあるという。
説明会もそこそこに報道関係者はバスに分乗し、新設備の体験と取材をおこなった。

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まず記者が到着したのは絶望要塞2。
堀内社長によると、前バージョンではたったの2例しか脱出に成功しておらず、最初の成功者は14回目の挑戦で、2例目は300回余りの挑戦で成功したという。延べ113万人あまりの挑戦を受け、たったの2組12名しか脱出に成功しなかった。

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ちなみに最多挑戦回数は一人で1500回余り。もはやライフワークと化しているほど面白いのだ。

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社長はこのアトラクションに自己矛盾を感じていたという。すなわち、絶対に脱出させないと言っておきながら、タイムオーバーで強制的に退場させられるのは、すなわち脱出と同じこと。

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挑戦者のほとんどが脱出には成功しないものの、強制離脱させられるのは矛盾していると考えたらしい。

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そこで絶望要塞2では全く新たな思考で組み直し、脱出ではなく潜入攻略アトラクションとした。
これならば強制離脱させられても潜入失敗となり矛盾しないということのようだ。

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写真は明るく写っているが、これは報道関係者向けの特別の許可のもとでの撮影で、実際には真っ暗に近い。

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潜入を拒むということは、警備が重要となる。そこでALSOKの技術協力で1台1500万の警備ロボットを2台導入。なかなかハイテクだ。

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チェックポイントを探してICカードをかざし、潜入を目指す。

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このような監視網が張り巡らされており、着用ベストのセンサーに当たればアウト。強制退場となる。

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堅い守りの要塞を攻略できるのか。
侵入成功者には前出の堀内社長が手にしている「鍵」をもらうことができる。

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日本で唯一の武田家公認戦国テーマレストラン「甲斐宝刀信玄館」。

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伝説の武田家埋蔵金ほうとう 1800円。ほうとうは山梨県のご当地グルメだ。

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甲冑(かっちゅう)や櫓(やぐら)も配置され、戦国の雰囲気は満点。アトラクションの合間にちょっと一息を戦国武将とともに過ごしたい。

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あまり来たくはなかったのだが、「絶凶・戦慄迷宮」。

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と、その前に隣にある「血に飢えた病棟」を訪れる。ここは、暗闇の中でヘッドフォンを装着し、360度から聴こえてくるリアル3D音響で「恐怖のみ」を体験するただの嫌がらせのようなアトラクション。

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前出の堀内社長の話だと、このアトラクションは中国で有名らしく、訪れる人が多いという。

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社長いわく「このアトラクションを作った人は、さぞかし性格が悪いんだろうなと思いました。嫌がらせ、ホラーハラスメントですね。」

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ここも明るく撮影してあるが、実際にはほぼ何も見えない。
よく見ると、ヤバそうなものが置いてある。

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さて、本館に戻ろう。ここは昭和の病院をイメージした建物。
チケットを買えば「はいどうぞ」とは先に進ませてもらえない。

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ここでホラー映画まがいの映像を見せつけられる。
報道関係者の中では、この段階で耐えられずに外に出たものが数名いた。それだけセンセーショナルな映像だということを覚悟して足を踏み入れていただきたい。

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建物に入る前に外観をたっぷりと観察していただきたい。芸が細かいヤバそうなものが見えてくるはずだ。
これ以上は書きたくない。行く場合は自己責任でお願いしたい。

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既存のアトラクションも熱い、いやクールだ。
その名もクールジャッパーン。
オランダ人カップルが笑顔で搭乗開始。

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角度や速度はそれほどでもないが、完全に水をかぶることになる。

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この距離でも、ものすごい水しぶきが飛んでくる。

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乗り終えたオランダ人からは笑顔が消えていた。
感想を聞いた。「ナイス!グッド!」。まさしくクールジャッパーンだった。
暑い夏にはもってこいのクールなアトラクション。

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ぬれてしまった髪を乾かすのには風が良い。
「鉄骨番長」に乗って風になろう。

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これは記者も実際に乗ってみた。
椅子が上空を回るだけならばメリーゴーラウンドの空中版だ。
しかし、上空に達すると回りながら椅子そのものが横向きになったり内向きになったり、わけのわからない方向を向いてしまうから大変。

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人間というものは進行方向を向こうという習性があるので余計に怖い。
髪は乾くが目が回るので、無理に進行方向を見ない方が良い。下を見るのは勇気がいるので、椅子の方向に任せて目を向けると、きれいな富士山が拝めることだろう。

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富士急ハイランドへは鉄道であれば、新宿・八王子方面からJR中央線大月駅経由で富士急行線富士急ハイランド駅下車。改札の目の前が入場口だ。

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また、ゲートの前にバスターミナルがある。

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各地からの高速バスが直接乗り入れている。定期便だけでも大阪・京都・名古屋・静岡・横浜・東京駅・新宿駅と交通の便は良い。

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他にも、立体迷路「トーマス・サーカス」、隣接の「リサとガスパールタウン」がある。

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また少し離れた忍野村に「忍野しのびの里」を建設中で今秋開業予定だ。忍野(おしの)と忍者とは何の関係もないが、漢字一文字つながりで忍者にまつわる観光施設を作ってしまうところが富士急流だ。

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9月頃にはまた富士山は雪の帽子をかぶるが、夏の脱帽した富士山もまた見ごたえがある。

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富士急行宣伝部の青柳舞さんは「絶望要塞をはじめ、様々な施設をリニューアルしました。どんな層にも楽しんでいただけると思いますので、みなさまのお越しをお待ちしています。」と、話してくれた。
都心部よりも涼しい富士急ハイランドで熱い、クールな、美味しい夏を過ごしてみてはいかがだろうか。

※写真は記者撮影
 一部は富士急行株式会社提供のオフィシャルスチールを許諾を得て使用
取材協力:富士急行株式会社

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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