中止されたサブカルアート展の作家らがトークイベント――ヴィレヴァンから作品を撤去された作家も

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 西武百貨店渋谷店の美術画廊でのサブカルアート展「SHIBU Culture~デパート deサブカル」(以下「シブカル」)が期間終了を前に中止されたことを受け、2011年2月10日、東京・浅草橋のパラボリカ・ビスでトークイベント『夜想語り緊急特集』が開催。「シブカル」に出展していた人形作家の美少女さん、美術家の真珠子さんがパネラーとして参加した。

 「シブカル」展には画家・人形作家ら25名が参加していたが、「百貨店にふさわしくない」という苦情があったことが原因で中止。ただし、具体的に「不快」とされた作品を、百貨店側は明らかにしていない。

 美少女さんは「展示作品のなかには、女性の下半身が露出した絵画や人形作品もありました」と説明、「誰が悪いとか、犯人探しをするつもりはありません。何が問題なのか議論がしたい」と語り、「不快に感じた作品や部分を、作家側が理解できないと、先に進まない。今回ことは考える契機になったので、作品に興味のない人とも話をしてみたい」と述べた。

 真珠子さんは、「Twitter上では憶測が飛び交っていたので、これまで公式のニュースをリツイートするだけしかしてこなかった」と述べ、「表現をする時に、『誰かを傷つけよう』とか『観る人を不快にさせるかもしれない』とか、そこまで考えないです。言われて初めて気づくことがある」と創作をする作家の心境を語った。

 また同イベントには、アンダーグラウンドの文化をテーマにした作品を制作している映像家のササタニーチェさんも駆けつけた。全国の秘宝館を取材した『昭和聖地巡礼〜秘宝館の胎内〜』や、性器をかたどったお面などを扱う『メイゴク』といったDVDの販売先のほとんどが、先日「エロ系」グッズを一斉撤去したヴィレッジヴァンガードであるという同氏は、「1月に発注数が突然ゼロになった」というエピソードを披露。「これまで『ヴィレヴァン』にはすごくお世話になったので、エロ系グッズ撤去の決定は本当に困ります」と窮状を明かした。

【関連サイト】
夜想/パラボリカ・ビス

ふじいりょう

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