『水曜歌謡祭』ウエディング特集で小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」熱唱、安倍なつみ&クリス・ハートはテーマパークから、モー娘オリジナリティ溢れるセルフカヴァー、「ロマンスの神様」が微笑むのは?

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『水曜歌謡祭』ウエディング特集で小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」熱唱、安倍なつみ&クリス・ハートはテーマパークから、モー娘オリジナリティ溢れるセルフカヴァー、「ロマンスの神様」が微笑むのは?

 フジテレビの音楽番組『水曜歌謡祭』が6月10日に放送。今回は久本雅美を中心に、まるごと「ウエディング特集」として開催された。

 冒頭は「結婚行進曲」の歴史を振り返りながら、男性ソプラノの岡本知高が「しあわせのリズム」を披露。水曜シンガーズのコーラスをバックに、岡本氏が奏でる美しいソプラノが見事にマッチ。ゴスペル風の仕上がりが、バージンロードのようなシチュエーションを創り上げた。

 彼らの歌に合わせて、司会・渡部の腕を組みながら、久本雅美がウエディングドレスを纏って登場。チャペル・ウエディングのような華やかなオープニングが、式の生中継をしているような演出に。

 今回のテーマは「結婚式」ということで、“なぜか結婚できない”が代名詞にもなっている、大林素子とMAXのNANAがゲストで参加。久本と3人合わせると142歳…なんてツッコミも受けながら、<100年歌い継ぎたい名曲 ウェディングソング編 Part1>へ。

 久本の学生時代を振り返りながら、70年代へプレイバック。70年代初期の定番曲、はしだのりひことクライマックスの「花嫁」(1971年)に続き、歌い継がれてきた小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」の紹介を受けて、本人が登場。背中の大きくあいた真っ赤なドレスを、なんなく着こなす抜群のスタイルに驚かされるが、その美声も健在。当初とはまた違った、諭すような歌い方が、会場を優しく包み込んだ。

 その、「瀬戸の花嫁」の翌年にリリースされたのが、不屈の名曲「てんとう虫のサンバ」。“親世代にも喜んでもらうために”という意味も込めて、今も20代を中心に広がりつつあるという、結婚式の定番中の定番曲。この曲のリリース後、2人は結婚したというエピソードを交え、チェリッシュの2人が登場。てんとう虫の衣装に軽快なダンスが余興そのものだった、ももいろクローバーZをバックに、2人の奏でるハーモニーが式の会場を彷彿させた。

 スタジオトークでは、小柳が「瀬戸の花嫁」をマネージャーの式で歌ってあげたことや、チェリッシュの夫婦円満の秘訣を「我慢ですかね」と笑わせる場面、そしてゲストの3人に「なぜ結婚できないのか?」というぶしつけな質問を投げかけるなど、女子会のようなトークが盛り上がったところで、久本が最も結婚願望の強かったという、30代当時の90年代へプレイバック。

 1993年リリースのミリオンソング「ロマンスの神様」を、ブルーのドレスをきらびやかに着こなした広瀬香美、本人が披露。若干、緊張気味だったようにも見えたFlowerの2人を、メリハリのある強いヴォーカルで支えるように歌い、そしてあのハイトーンも余裕でキメた。広瀬同様、“高音”が印象的だった、小野正利の「You’re the Only…」(1992年)が続き、パートナーをNEWSの増田貴久が務めた。サビの高音に苦しそうな表情をみせた増田だが、小野のサポートで徐々にリラックスし、見事なハーモニーを聴かせた。

 今週の<出張歌謡祭!!>は、群馬県渋川スカイランドパークより、安倍なつみとクリス・ハートが「ウエディング・ソング」特集として中島みゆきの「糸」と、木村カエラの「Butterfly」を歌う。テーマパークらしく、パンダの乗り物で登場したり、メリーゴーラウンドから移動したりと、愉快な印象をみせる反面、歌いだすと、両者ともリスナーを泣かせるほどの歌力を発揮するから恐れ入る。

 <100年歌い継ぎたい名曲 ウェディングソング編 Part2>に戻り、久本のリクエストで登場したのは、山根康広。90年代、ウエディングソングとして男性からの指示が特に高かった「GET ALONG TOGETHER」(1993年)を披露。良い意味で、歌声もビジュアルも当初のまま、というエヴァーグリーンな印象を受けた。あらためて、女性が男性から歌われたらグッとくるだろうな…という歌詞に、会場の3人娘も聴き入った。

 ミレニアムのウエディングソングは、モーニング娘。の「ハッピーサマーウェディング」。当時の衣装を再現したようなブルーのドレスで、モーニング娘。’15がセルフ・カバーした。15年前のオリジナルとはテイストは違うものの、ダンスのクオリティやオリジナリティは’15らしく仕上がった。

 久本が司会、渡部へ「結婚は?」と問いかけると、答えを濁しながらCMへ…。ラストは久本が、この番組を見てからその歌に惚れ込んだ、という田島貴男に、加山雄三の「お嫁においで」(1966年)をリクエスト。Flowerのハワイアンスタイルの衣装・ダンスにあわせて、田島色に染めてしまう、あの歌声が会場を一気に盛り上げた。彼らの歌を聴いて、あらためて結婚の意を強くもったという、久本、大林、NANA。誰が一番早く、ゴールインするのか。この番組がキッカケになるかもしれない。

 次回の水曜歌謡祭は、6月17日の7時から2時間SPで生放送。和田アキ子や渡辺真知子、山下久美子といった大御所から、平原綾香、小柳ゆきなど実力派シンガーを交え、総選挙でサプライズ登場した前田敦子も参加する。

Text: 本家 一成

◎番組情報
フジテレビ『水曜歌謡祭』
毎週水曜夜7時57分 生放送
MC:森高千里 / 渡部 健(アンジャッシュ)

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