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同居よりもいい距離感? “マンション内近居”という選択

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「親のリタイア」、あるいは「子どもの結婚」などをきっかけに、同居を考えることは多い。しかし、それぞれの暮らし方の違いを尊重して、上手に住むのは難しいところだ。最近は、マンションという集合住宅のメリットを活かし、親世帯と子世帯が近くに住む「マンション内近居」という選択も増えている。その快適な暮らし方に学ぶことは多い。
それぞれの暮らしのペースを保ちながら、同じ屋根の下で暮らすメリット

湾岸のタワーマンションを気に入って購入した子世帯のNさんファミリー。妻のご両親であるHさん夫妻も、一緒に検討しているうちに同じマンションが気に入り購入したそうだ。

「多摩にも家があるのですが、ここは夫の勤務先も近くて便利。休日には多摩の家に帰る予定でしたが、ほとんどこちらで暮らしています」とHさん。

お互いに家事が終わると、電話をして合流するそうだ。「一緒に建物内のスーパーに買い物に行ったり、夕飯のおかずを持ち寄ったり。私は高層階に、両親は中層階に住んでいるので、見える景色も違っていて、お互いの部屋を行き来するので飽きません」と娘のNさん。

また子世帯は子どもを預かってもらえるのが安心、親世帯も気軽に旅行に出かけられるメリットがあるそうだ。

「私たちはガーデニングが好きなのですが、海外旅行に出かけたときも、娘が水やりをしてくれたので、心おきなく楽しめました」とHさん。またマンション内の共用施設の活用がお互いの暮らしの幅も広げてくれる。子世帯はキッズスペースを利用、親世帯はプールで健康維持に努めている。「同じ屋根の下で暮らしながら、お互いの暮らしのペースを保ちつつ快適に暮らせています。何かあっても、すぐに駆けつけられる距離に暮らせる安心感は大きいですね」とのことだ。

内閣府の調べでは、親との同居を考えた場合に、理想の住まい方として、全体の31.8%が「親との近居」、20.6%が「親との同居」と回答。同居よりも近居が10ポイント以上高い。一緒に住んでいると、起床・就寝時間や食事の時間、お風呂の使い方など生活スタイルの違いがストレスになることもある。プライバシーの面からも、鍵一本で独立性が保たれるマンションは、お互いを干渉しすぎない、ちょうどよい距離感が保てるようだ。

【画像1】お互いの住居だけではなく、マンションならラウンジやゲストルームなどの共用施設を活用することも可能だ(写真撮影:中島 伸純)家族構成の変化にも、上手に対応できるマンション内近居

二世帯住宅を建てた場合に比べて、マンションの住戸を複数持っているのは、後々の家族構成の変化にも対応しやすい。

例えば、最初は広い住戸に親世帯と同居する兄弟が暮らし、狭い住戸に子どものいない子夫婦が暮らしている。いずれ、親世帯に住んでいた兄弟が独立、子世帯に子どもができた場合には、住戸を交換して住むこともできる。また子世帯が転勤した場合には、空いた部屋を売却したり、賃貸することも可能だ。いずれ親世帯が施設に入居したり、亡くなった場合にも、同じ対応ができる。

経済面でも近居はメリットが大きい。「二世帯近居」が前提であれば、親世帯に住宅資金を協力してもらう相談もしやすい。さらに自治体によっては近居を推進する助成制度があるので活用したい。また親世帯の協力で子どもの世話を頼めれば、共働きによる収入の増加も期待できる。

以前、某住宅地で「大きな二世帯住宅を建て同居したが、家族の関係が上手くいかず、家を手放したいがなかなか売れない」と相談している声を耳にしたことがある。二世帯住宅は間取りが特殊になりがちなので購入希望者が限られる。また賃貸にする場合にも、大きなリフォームを必要とする例が多い。家族構成やライフスタイルの変化に対応する多様性の観点でいえば、マンションを複数持つ方に軍配が上がりそうだ。

筆者の知るところでは、子世帯、夫の母親、妻の母親が、同じマンション内に1室ずつ近居していた例もある。それぞれの母親は高齢だったが、いずれも独立して元気に暮らしていたようだ。最近では趣味や旅行を楽しんで、マイペースで暮らしたいと願う高齢者も多い。適度なプライバシーは保ちつつ、子どもが近くにいてもらえるという安心感は大きいだろう。●参考資料
家族と地域における子育てに関する意識調査報告書(平成26 年3月内閣府)
次世代育成住宅助成(千代田区ホームページ)
親元近居助成(北区ホームページ)
親元近居支援事業 (品川区ホームページ)
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/06/08/91605/

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