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伝説の漫画家・佐々木マキが挿絵を手掛けた新訳版『不思議の国のアリス』が刊行

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『不思議の国のアリス』は1865年に英マクミラン社から刊行された名作小説。。その150年後に刊行された新訳版は、批評家・高山宏が翻訳を、祖父江慎+鯉沼恵一(cozfish)が装丁を手掛けている。
(C) Maki Sasaki , Hiroshi Takayama

佐々木マキをご存知だろうか。もしかすると子供の頃に絵本で名前を知ったという方が多いかもしれない。が、そのルーツは漫画の世界にある。 女性の様な名を持つ男性漫画家・佐々木マキは、1966年に伝説の漫画雑誌『ガロ』』でデビュー。最初期は風刺漫画を描いていたが、次第にストーリーや台詞を廃した抽象的な作品を発表するようになっていく。この時期の佐々木は漫画表現の限界を探っており、その実験的な作風は評論家・夏目房之介から「漫画と漫画でないものの境目」であったと評されている。

70年代に入り、活躍の場を絵本の世界へと移した佐々木は、山羊の魔術師が活躍する『ムッシュムニエル』シリーズ、旅する小ネズミを描いた『ねむいねむいねずみ』シリーズなど、子供から大人まで幅広い年齢層が楽しめる傑作絵本を数多く発表。また他作家への挿絵の提供も開始し『風の歌を聴け』『ダンス・ダンス・ダンス』など、初期の村上春樹作品のイラストレーションなどを担当している。

そんな佐々木が挿絵を手掛けて話題となっているのが、ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の新訳版だ。新訳版の刊行にあたって、佐々木は原著のジョン・テニエルの挿絵総数42点を上回る、およそ50点の挿絵を描き下ろしたのだとか。今回収録されている挿絵でも佐々木はそのコミカルでアナーキーな魅力を遺憾なく発揮しており、ルイス・キャロルが描いた『アリス』の世界と見事にシンクロしていると、各方面で高い評価を集めているという。
傑作『不思議の国のアリス』も、今年で遂に150周年。不世出の天才・佐々木マキの手でアップデートされた英国ナンセンス文学の金字塔に触れてみてはいかがだろうか。価格は1600円。

収録されている挿絵は全て2色刷りとなっている。 (C) Maki Sasaki , Hiroshi Takayama

▼リンク
亜紀書房
http://www.akishobo.com/

亜紀書房 – 不思議の国のアリス
http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=714&st=4

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