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【街中で見かけた】1日2回、時間が止まる1分間の意味

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TRiPORTライターのレティです。

タイの道を歩いていると、突然スピーカーから音楽が流れることがあります。さっきまで私と同じように道を歩いていた現地の人が、みんな一瞬で止まるのです。屋台のテーブルに座って楽しく話していたグループも黙って起立。タイでは毎日8時と18時にこのような風景が見られます。

駅や学校ではもちろん、市場でも時間になるとスピーカーから国歌が流され、みんな作業を止めて起立します。国歌が終わるまで誰も動きはしません。その風景に戸惑う外国人観光客がキョロキョロ周りを見たり、何が起こっているのかわからず、歩き続けることも。「しまった!」と気付いたときには顔を赤くして足を止めます。

さっきまで駅はうるさいと言っていいほど賑やかだったのに、一瞬でシーンと静かになります。にこやかに声をかけてくれていた屋台のおばさんも立ち上がり、声を出さずに唇だけで国歌を歌います。「だるまさんがころんだ」でもやっているかのように、全員止まっています。音楽が終わると同時に自然とみんな動き出すので、駅は突然またうるさくなり、屋台のおばさんがにこやかに声をかけはじめます。

タイの人は毎日8時と18時に「国民すべてが最後の血の一滴までも、犠牲にすることができる」と歌います。通勤の最中でも、買い物中でも、どんなに忙しくても、音楽が始まったら起立をして自分の時間を国に捧げます。

タイの道を歩いている外国人観光客は、この風景を見かけたとき、どのような気持ちになるのでしょうか? タイの愛国心を目の当たりにして、現地人の気持ちが理解できないこともあるかもしれません。しかしそれでも足を止めて、1分間立ったまま意味不明でもタイ語に耳を澄ませてみましょう。外国人としてはその愛国心に共感することはできませんが、旅人としてその国の人へ敬意を表すことならできます。その文化に敬意を表す義務があるのです。

(ライター:Letizia Guarini)
Photo by:Kazunori Inoue「Bangkokへの旅 その2

タイの旅行記はこちら

*Kazunori Inoue「Bangkokへの旅 その2
*Chihiro Igarashi「【タイ】大自然カオヤイ国立公園へ野生の象に会いに行くツアー

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