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無人島で「就業体験のない」インターンシップ 実施企業は「経営理念を知ってもらいたい」

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経団連による「就活の後ろ倒し」で大手企業の選考が夏にずれ込む一方、ベンチャー企業を中心に選考を前倒しする会社が続出している。就職情報会社のディスコの調べによると、7月までに実質的な内定を出し始める会社は6割あまりにのぼるという。

前倒し選考を行う会社の中には、3年生の夏の段階から「インターンシップ」を実施し、就活に積極的で優秀な学生と接触する機会を早期に設けるところも。大手ナビサイトのリクナビとマイナビも6月1日までにインターン応募受付を開始し、のべ5000社以上の情報を掲載している。

実施要領を見てみると、企業説明会のような1日インターンシップや数日間のマーケティングや営業、プログラミングなどの実習が多いが、業務とかけ離れた「ゲームのようなイベント」を実施する会社もある。
「なんだか面白そう」と積極参加してくれる学生を期待

ポイントサイトの「ECナビ」やアンケートの「リサーチパネル」を運営するVOYAGE GROUP(東京・渋谷)は、無人島を舞台とした1泊2日の滞在型インターンシップ「Island」を実施する。今年で5年目となる取り組みで、年間120人ほどが参加している。

同社人事担当の佐々木寛さんによると、イベントは「体感型ビジネスインターンシップ」を掲げているものの、「就業体験をしなくても、参加者に当社の経営理念などを知ってもらうだけでもいいのでは」という考えで実施しているという。

「就業型のインターンには仕事を体験できるメリットがありますが、参加者にとって当社がマッチする会社なのか、当社の社員と一緒に働いていけるのか、ということを確認する機会として、就業以外の方法を考えることにしました」

詳しい内容は「参加してのお楽しみ」ということで明かすことはできないが、「仮想通過を使ったリアル人生ゲームを無人島でやる」というものらしい。ゲームの中でお金を稼ぎ、簡単な財務諸表のようなものも作成する。

同社では「Island」のほかに、新規事業創出プログラムの「Frontier」やもの創り実践プログラムの「Treasure」など4つのインターンシップを実施している。就業型の場合、学生は事業内容に興味を持って応募してくる。

しかし「Island」には「なんだか面白そう」という興味とチャレンジ精神で応募してくる人が多く、そういった部分が同社の経営理念である「360°スゴイ。」や、「挑戦し続ける。」「仲間と事を成す。」「すべてに楽しさを。」といった8つの信念に合うのだという。
他社に就職しながら「つながり」が続いている人も

「Island」に参加するためにはエントリーシートの提出と、グループワークや面接などによる選考に合格するというハードルがある。1回の参加者は約30人。社員や内定者など運営スタッフが10人ほど加わり、密な交流ができる。

参加者に対して積極的な採用アプローチが採られるわけではないが、エントリーシートの提出など一部が免除。応募者は社風を理解しているのでミスマッチが減ることが期待される。これまで参加者から数人の内定が出たほか、他社に就職した人とつながりが続いていることも多いという。

今年は6月と7月に実施を予定し、7月10~11日に予定されている2回目は6月15日まで応募を受け付けている。インターンシップというと夏休み期間に開催されることが多いが、早期に実施する理由を尋ねたところ、

「ナビサイトがオープンしてから周りに合わせて動く学生さんではなく、自ら情報を集めて動く情報感度の高い、好奇心の高い学生さんが集まります。そういった学生さんに会いたいと思っています」

ということだった。就職活動におけるインターンシップの存在感は増してきている。マイナビによると、2016年卒予定の学生のインターンシップ参加率は58.2%。前年度の32.7%から大幅に増加しており、今後も増えそうな勢いだ。

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