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『無悩力』武田双雲氏 「面白い」と口にすれば悩みは消える

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 夫婦関係に始まる家族問題、仕事の問題に生老病死、自分の性格・・・・・・古より現代まで悩んだことのない人はいない。しかし、1年前の悩みはもちろん、1週間前の悩みさえ忘れているのが人間という生き物である。多くの宗教や哲学は「悩みを克服する」ことを追求しているが、それでも悩みは尽きず、克服できないことが多い。

 ならば、悩みをなくす。悩みをやめる。悩みを手放す。これが無悩(むのう)。無悩は技術であり、訓練することによって誰にも身に付けられるものである。そして、この無悩を提唱するのが、書道家として有名な武田双雲氏である。『無悩力』(小学館新書)をこのほど上梓した武田氏に、その極意の一部を聞いた。

 * * *
 職場の人間関係も、大きな悩みのもとです。

 辞令が出て、「あなたはここ」と決められてしまうわけですから。固定した人間関係のまま、その環境で過ごさざるを得ません。ある意味、自分のコントロールを超えた運命的なものと言ってもいい。心地よく、楽しめるような環境であれば最高です。だけど、どうしても重荷になってしまう場合もある。コミュニケーションがうまく取れない時もある。そんな、職場の人間関係で悩んでいる方もいるでしょう。

 ここでは、人間関係の枠組みを一変させる、ある言葉をご紹介します。まず、その前に人間関係とは、という整理です。当たり前だけど、自分と考えの違った人間ばかりが揃っているのが世界であり、職場です。みんなそれぞれエゴがあり、思いやりもあり、価値観も違う。

 僕もうちの子供も藤子・F・不二雄先生の『パーマン』が大好きなのですが、主人公のミツオはコピーロボットとよくケンカするんですよ。自分のまったくのコピーとでさえ、分かり合えない。ケンカしてしまう。それなのに僕らは、身近なパートナーや同僚にも「何でわかってくれないんだ!」と不満を持ってしまうんです。

 価値観が違う人と一緒に仕事するって、それほどすごいことなんですよ。スピードの違い、求めるもの、価値観、常識、世代、金銭感覚、目標、ビジョン。全部違うんですから。だから、あなたが「理不尽なことをするな~」と思っても、そんなふるまいをした同僚にとって、それはまったくストレートな行動なのです。世の中、常に変な人ばかりです。それは自分の目から見たら、の話。他人から見たら、あなたも彼にとっての変な人なんですから。

 では、ここで極めつきの一言をご紹介しましょう。

 何にでも、「面白い」という言葉をつけてみてください。

「面白い」

 そう思って口にするだけで、見方が変わります。たとえば、えっと驚くぐらい仕事ができない上司がいたとしましょう。えっというぐらい上から目線、えっというぐらい朝令暮改。

 部下の手柄は自分の手柄、自分のミスは部下のミス。どこの会社にもこういう人はいますよね。でも、そういう上司を僕は嫌だとは思わないんです。「面白い」って口にするから。

「嫌なやつなんだよね」と口に出したら、その人のことは嫌なやつという目線でしか見られない。嫌なところだけ探すようになります。

 だけど、「○○○さん、面白いよね~」と言った瞬間に、その視点は「面白い」に変わるんですよ。「面白いな~。なんでそこまで上から目線なんですか(笑)」ってなるじゃないですか。そうやって面白がっちゃうと、悩まない。いや、悩みようがない。「面白い、面白い」と言っている人が悩んでいる姿は想像つかないでしょう? 人間ってそんな器用じゃないから。口に出す言葉と、表情、そして行動と外部の人間関係は全部リンクしていくんです。

「面白い」

 このポジティブな言葉を口にしたり、書いたりしていると悩みがなくなります。心中は別かもしれませんよ。だけど、言葉でだいぶ救わるんです。10回も口に出すだけですごく違う。どん底にあっても「面白い、この状況は面白い」と、口にする。

 それだけで自分を救えます。


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