ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

「難民なんてクズだ」信じられないメッセージの、裏側にあったのは・・・

DATE:
  • ガジェット通信を≫

スクリーンショット 2015-06-02 19.58.13

オーストラリア・シドニーのタウンホール駅前通りで、ある社会実験が行われました。男性が肩から掛けている看板には「REFUGEES ARE SCUM (難民なんてクズだ!)」の文字。いったい彼の目的は何?

スクリーンショット 2015-06-02 19.54.53

ビラを手渡そうとする彼、これには通行人も思わず「なんて人なの?」「本気で言っているの?」「お前がクズだよ!」。

スクリーンショット 2015-06-02 19.55.33

正気を疑う彼の行動に、明らかに嫌悪感を露にするオージーたち。

スクリーンショット 2015-06-03 1.48.08

青いシャツの男性、彼の様子が気にはなるものの、そのまま通り過ぎる。かと思いきや…、

スクリーンショット 2015-06-02 19.56.09

思いとどまり、きびすを返して彼のもとへ。そして…

スクリーンショット 2015-06-02 19.56.41

強引に彼の胸元に下げたボードを取り上げてしまいました!去り際には「ふざけるな」の捨て台詞。

スクリーンショット 2015-06-02 19.57.09

当然と言えばそれまでですが、難民を卑下するこのサインボードには、多くの通行人が嫌悪感を露にし、罵声を浴びせたりサインボードを取り上げるなど、一様に不快感を行動で表わしました。

しかし、本当の実験はここからです。
看板のメッセージを「HELP REFUGESS(難民を助けよう)」に変たとたん…。

スクリーンショット 2015-06-02 19.57.42

スクリーンショット 2015-06-02 20.00.23

誰一人、彼の元へと歩み寄る人も言い寄る人もいなくなってしまいました。

スクリーンショット 2015-06-02 19.58.13

まるで、彼の存在を無視するかのように見向きもしなくなった通行人たち。

じつはこの実験、オーストラリアの国際支援団体「Act for Peace」によって行われたものでした。世界約140ヶ国で支援の輪を広げている「ACT Alliance」に加盟し、世界の難民や貧困の解決に向け活動している、いたって真面目な支援団体です。
今回のプロジェクトを手掛けた事務局長Alistair Gee氏は、こう語ります。

オーストラリア人のなかには、動画を見て腹を立てたり、ショックに感じる方もいるでしょう。でも、我々はもっと腹が立っています。世界で最も傷つきやすい人々に対して、十分な支援が行き渡っていないのですから。

国際社会の非難をよそに、オーストラリアは国として、難民を受け入れない姿勢「STOP THE BOAT」を2013年、首相自ら公言したことがあります。それでもなお、庇護を求めてインドやスリランカ、インドネシアからの難民船が後を絶ちません。

スクリーンショット 2015-06-02 20.32.52

難民について気にかけることはできる。じゃあ、行動することはできていますか?」動画の最後はこんなメッセージで締めくくられていました。

Licensed material used with permission by Mashable

関連記事リンク(外部サイト)

DVに苦しむ女性たちを救うのは「見る」こと。通行人の視線を集めて傷を癒す、斬新な看板広告
「毎日100頭の象が人間によって殺されていることを知っていますか?」 ドローン技術で密猟から守る「Air Shepherd」 プロジェクト
パーキングメーターから脚が!学生の奇抜なアイディアが伝える社会の闇とは。

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
TABI LABOの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。