小沢氏、菅首相の離党勧告を拒否「政党政治と民主主義の発展に妥当ではない」

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 「裁判が済むまで、党を離れてくれないか」。民主党代表でもある菅直人首相からそう言われたと、元民主党代表の小沢一郎氏が明かした。発言は、2011年2月10日に自由報道協会(仮)設立準備委員会の主催で開かれた記者会見でのもの。ニコニコ動画の生放送では、この記者会見を生中継した。

 会見の直前、小沢氏は菅首相と会談しており、その内容に注目が集まっていた。小沢氏は1月31日、政治資金をめぐる問題で強制起訴されたが、「裁判において、私が無実であることが自ずと明らかになる」と強調。一方で菅氏は、問題の決着を急ぐ考えを表明していた。

 冒頭、フリージャーナリスト上杉隆氏の「菅総理と会談をされたということだが、2009年マニフェストについて話をされたのでは」という質問に対し、小沢氏は「その話はなかった」とし、「『裁判が済むまで党を離れてくれないか』という話をされた」と説明した。

 また、インターネットサイト「ケツダンポトフ」を運営する「そらの」こと佐藤綾香さんが、視聴者からの「離党勧告があった場合、新党を作る可能性はあるのか」という質問を投げかけると、「総理にも申しあげたが、一個人の問題ではない。民主主義を社会に定着させることが一番の使命であり希望」と語り、自身の離党は「政党政治と民主主義の発展に妥当ではない。現状のままで活動しようという結論に達している」と、離党勧告を受け入れない姿勢を示した。

 この会見は、枝野幸男官房長官や民主党の岡田克也幹事長らの記者会見と時間的に重なった。ニコニコ生放送では、リアルタイムで会見を見られなかった人のために、10日21時から「一気見!オープン記者会見」と題して、小沢、枝野、岡田の3氏の会見を、前原誠司外務大臣、蓮舫行政刷新担当大臣の記者会見とともに放送する。

一気見! オープン記者会見

小沢一郎記者会見 主催:自由報道協会設立準備会
http://live.nicovideo.jp/watch/lv39939736L
(番組はタイムシフト機能で2011年2月17日まで視聴できる)

(土井大輔)

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