ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

現役隊員が語る!プロモーションの仕事もある青年海外協力

DATE:
  • ガジェット通信を≫

Photo Credit : Takahiro Abe

こんにちは。TRiPORTライターの青年海外協力隊現役隊員アオノトモカです。

出発前、「青年海外協力隊に参加する」という話をすると、多くの人に「どこへ井戸掘りに行くの?」と聞かれました。皆さんは「青年海外協力隊」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか? 井戸掘りや農業指導、子供への教育…そういった活動を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

しかし、私は「観光」という職種で派遣され、現在フィリピンの田舎の町役場で観光プロモーションの支援活動を行っています。国際協力分野に興味を持っている人を除いて、一般的にはあまり知られていない青年海外協力隊の実像を、現役隊員としての目線でお伝えします。

青年海外協力隊って?

青年海外協力隊(以下、協力隊)とは、政府開発援助(ODA)の一環として、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する海外ボランティア派遣制度です。協力隊は日本で培った知識や技術を駆使し、途上国発展のための様々な支援活動を行っています。隊員は原則2年間を派遣国で過ごし、現地の人たちの信頼を得てコミュニティに入り込むことで、草の根レベルでの問題解決や支援を行うことができます。

「マーケティング」「陶芸」「サッカー指導」など…多種多様な職種

おそらく多くの人がイメージするような農業や教育といった「ザ・青年海外協力隊」的な活動をしている隊員は多くいます。しかし、私のように観光産業に従事する者もいれば、「マーケティング」という職種で派遣され、村で開発された商品のプロモーションを行う隊員もいます。

また、技術支援は農業だけにとどまらず「服飾」や「陶芸」といった芸術分野や、「自動車整備」「PCインストラクター」などの分野でも活動しています。教育分野では勉強だけではなく、スポーツの指導を行う隊員もいれば、「学校で運動会を開催する」といった要請によって活動している隊員もいるので実に様々。

青年海外協力隊になるのはどんな人?

筆者撮影

協力隊の応募資格は20歳〜39歳の日本国籍を持つ人です。実際、大学を卒業したばかりの隊員もいれば、十年以上社会経験のある隊員もいます。隊員の多くは未婚者ですが、なかにはすでに結婚し、子供が日本にいる隊員もいます。

また、協力隊になった動機も人それぞれです。「昔から青年海外協力隊になるのが夢だった」という人や、「学生時代はNGOを通して途上国へ行き、ボランティアをしていた」といったような国際協力に情熱があり、それに向かって人生を歩んできたタイプの人もいます。しかし一方で、そうではない人もたくさんいます。私は、そうでないほうの人間です。大学生の頃、漠然と国際協力に憧れがありましたが、青年海外協力隊に入るなんて考えたこともありませんでした。大学卒業後は広告会社に就職。働き始めて3年が経った頃、「海外で働いてみたい」「誰かの役に立つ仕事をしたい」と思っていたところ、偶然協力隊の募集を見つけて興味を持ち、気に入った要請を見つけて即応募…。そして、今に至ります。私の場合は、協力隊になろうと思って生きてきた訳ではなく、歩んできた人生が自然と今につながりました。

海外経験や英語力は必要?

筆者撮影

また、海外経験も人それぞれです。2年間も途上国で生活する覚悟をするくらいだから、きっと私のようなバックパッカータイプや海外経験豊富な人が多いのだろうと思っていましたが、決してそんなことはありませんでした。海外には行ったことがあるけれど、生活をするのは初めて、という人が大半。なかには協力隊が初の海外経験で、しかもいきなりアフリカに行くという人もいました。

また英語力に関しては、中学卒業程度(TOEIC330点)の英語力があれば、応募時点では問題ありません。派遣国で英語が通じない場合も多くありますし、語学は基本的に訓練で鍛え、生活しながら磨くという方針です。ただし、派遣国で英語もしくはその国の言葉が話せなければ、働く事はおろか生活することすら難しいので、言語を学ぶ前向きな姿勢と意欲は大切です。

「情熱」が原動力

このように職種もバックグラウンドも様々ですが、みんな何かしらの「情熱」を持っていることは共通していると思います。「誰かの力になりたい」「海外で教え、学び、成長したい」「世界の子供達の笑顔が見たい」など…。様々な「情熱」を持ち、それを原動力に青年海外協力隊は日々活動しています。

海外ボランティアツアーよりバックパックにすべき3つの理由
国際協力は、恩を贈り合う終らない旅 トジョウエンジン発行人 三輪開人さん

(ライター:アオノトモカ「冒険女子」)

関連旅行記はこちら

*Tomoka Aono「フィリピン・メルセデス町ツアー Mercedes, Camarines Norte, Philippines

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
Compathyマガジンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP