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人気の「象使いライセンス」取得の裏に潜む事実を知っていますか?

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Photo credit: Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

TRiPORTライターのレティです。

「タイ 旅行」とネットで検索してみると、必ず出てくる言葉があります。「バンコク」「タイ古式マッサージ」「水上マーケット」など…。他にも、タイと聞いて「象」をイメージする人も多いのではないでしょうか? タイに行けば象に乗ることが簡単にでき、わざわざそれをするためにタイを訪れる人もいます。しかし、観光客を楽しませるために象たちはどのような訓練・虐待を受けているか、考えたことはありますか?

タイ旅行で「象に乗ること」を期待するならば、その裏にある事実を知るべきです。

象の鋭気をくじく人

最近ネットで「象使いライセンスを取得するためのパッケージツアー」を見かけるようになりました。タイだけではなく、ラオスやカンボジアでも割と簡単に象使いになることができます。しかし、改めて考えてみると、普段はジャングルの中に生息している象たちが、こんな簡単に人間の指示に従うはずがないと思いませんか?

実は観光客の期待に応えるために、象たちは拷問を受けているのです。タイ語ではそれを「phajaan」といい、「象の鋭気をくじく」という意味を持っています。具体的にその「phajaan」がどのようなものなのかは以下の動画をご覧ください。

この動画を見てわかるように、象の子供は母から離され、狭い檻の中に入れられ、何日間もずっと叩かれます。象使いは棒で象を叩くこともありますが、最も使われているのは鋭いフック。それを使って象の頭や足を叩いたり、耳に穴を空けてフックで引っ張ったりします。それは訓練のときだけではなく、そのあとも象の行動をコントロールするために使われています。

一生続く拷問

象たちへの虐待はこれで終わるわけではありません。地球で一番大きい陸上動物ということもあり、人間は象の背中に乗っても平気だろうと思いがちです。しかし、象は観光客用の椅子(howdah)と人間の重さに耐え切れず、倒れてしまうこともしばしばあり、足に怪我をしたり、背骨に障害を負ったりすることも珍しくありません。

また、象は母系の集団で暮らすとても社会的な動物ですが、観光業で使われる場合は他の象たちと触れ合うことができず、ストレスや孤独によって精神的な障害を受けることもあります。

Photo credit: Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

あなたも加害者になる?

お金をあげたらお辞儀する象、絵が描ける象、サーカスのようなパーフォーマンスができる象。これらは全て象の自然な行為ではなく、虐待によって身につけられたスキルです。それを見て喜んでお金を払う観光客がいなければ、その虐待の必要もなくなるはずです。

象が好きだからその背中に乗ってみたいと思う人がほとんどでしょう。しかし、その旅行者たちは加害者であるということを知り、それに伴う責任を感じるべきではないでしょうか?

「旅行者を楽しませるために動物を虐待する必要はあるのか?」

タイに行って象に乗ろうかなと思ったとき、改めて自分にこの問いを投げてみませんか?

(ライター:Letizia Guarini)
Photo by: Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

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*Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

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