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フジTV古参局員「過去の栄光ひきずるなら復活は夢のまた夢」

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 フジテレビの亀山千広社長(58)が3月27日に語った春の番組改編コンセプトは「LIFE is LIVE(ライフ・イズ・ライブ)」だった。だが「テレビがライブ感をもっていなくてはいけないと考えている」と鼻息荒く語った言葉は早くも虚しい。

 大改編で巻き返しを図るはずが、4月からの新番組はほとんどが低空飛行。たとえば、安藤優子を『スーパーニュース』から移してまで開始した4月改編の目玉・『直撃LIVEグッディ!』(月~金・昼1時55分~)は1%台の低視聴率に喘いでいる。現場社員からは苦境に陥ったフジの“ライブな断末魔”も聞こえてきた。

 とはいえ、制作現場ではチャレンジ精神が感じられる番組がないわけではない。

 タモリが宮沢りえらとトークを繰り広げる『ヨルタモリ』(日・夜11時15分~)は丁寧な作り込みで視聴者のハートを掴み、深夜帯にしては高視聴率をキープしている。

 千原ジュニア、劇団ひとり、バカリズムら芸達者なレギュラー陣とゲスト陣が「監督」として面白いVTR(オモブイ)を制作する『オモクリ監督』(日・夜9時~)は審査委員長にビートたけしを起用し、ファンの評価は高い。

 その一方、「最終的にはいまだ『お笑いビッグ3』に頼っている」という批判があるのも事実だ。

 たしかにフジは「昔取った杵柄」だらけだ。これまでも『料理の鉄人』をリメイクしたり、『W浅野(浅野温子・浅野ゆう子)』のドラマを復活させるなど“過去の栄光”にすがってきた。しかし結果は惨敗だらけ。

 最近では益田由美、有賀さつき、八木亜希子、木佐彩子ら往年の局の人気女子アナ7人がゲストとして『SMAP×SMAP』(月・夜10時~)に登場し、若かりし頃の秘話を暴露する企画が撮影されたと盛んに宣伝された。PR攻勢の一方で、社内では「いつまで90年代の遺産で食っていく気だ」(若手社員)と冷めた声が上がっている。

 フジのベテラン局員がため息混じりに語る。

「テレ東や日テレが中高年向けの番組作りにシフトして受けているのを踏襲しろとまではいわないが、ウチは得意だった若者層に向けて新たなブームを仕掛けるでもなく、結局二番煎じの企画ばかり。過去の栄光から脱却できないなら、復活なんて夢のまた夢だと思うのですが……」

 高視聴率に沸く日テレはお祝いに社食を無料開放するなど大盤振る舞いだが、低視聴率にあえぐフジの締め付けは厳しくなる一方だ。フジに出入りする制作会社のスタッフが小声で明かす。

「深夜タクシーは同じ方向に帰るスタッフで相乗り。目先の経費削減ばかりに気を取られ、局としての長期的なチャレンジは鳴りを潜めている。現場の士気はどんどん下がっています」

※週刊ポスト2015年6月5日号


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