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若い女性の薄毛 過剰なダイエットによる栄養不足で増加傾向

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 薄毛の悩みといえば男性のものだった。ところが最近は、「抜け毛がひどい」「つむじが禿げてきた」など薄毛に悩まされる若い女性が少なくない。アイドルやタレントを目指す女の子たちもよく担当するという都内美容院に勤めるスタイリストは、ステージでのきらびやかさに比べて彼女たちの髪はかわいそうな状態だと嘆く。

「髪が薄かったり白髪が多かったり、なかには、まだ十代とは思えないほど衰えている女の子もいます。その傷んだ髪をごまかすためにまたカラーリングして、人前に出るときは”触覚”といわれる、小顔に見せるために両頬に垂らす髪房をつくるためスタイリング剤をしっかりつけて固める、の繰り返し。ろくに寝ていないし、ストレスとかダイエットとか、体に悪そうなことばかり繰り返しているから髪だって健康にならないですよね」

 ファッション誌の編集者も「読者モデルの女の子たちは髪が薄い子が多い」と苦笑いする。

「悩んでいる子が多いですよ。いまは自然に流しているようにみせる髪型が流行ってきたからマシになりましたが、それでも撮影のときはいつも、ボリュームがないのを必死でごまかしています。リボンなどで分け目が目立たないように工夫したりヘアエクステで盛ったり。エクステ取ると、スカスカで驚かされるんですが」

 なぜ、若くて健康そうな女性を薄毛の悩みが襲うのか。育毛・発毛の施術もする銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子院長に若い女性の薄毛についてきくと、全体的に髪の毛が抜け、ボリュームもなくなって分け目やつむじの地肌が大きく見えることもある「びまん性脱毛症」は20代前半でも発症するとのことだった。

「これという原因が定まりづらいのが『びまん性脱毛症』です。ストレスによるホルモンの激しい変動、過剰なダイエットによる栄養不足などが原因と考えられています。食事を抜くのはもちろん、一品目ばかり食べる”ばっかり食べ”、気をつけていると言いながら野菜しか食べないのも栄養不足のもとです。若いと体力の余力があるので偏った食事でも最初は普通に過ごせます。でもしばらくすると、髪や爪、肌に栄養が行き届かなくなり薄毛につながりやすいんです」

 昨年末、厚生労働省から「国民健康・栄養調査」(2013年)が発表されると20代女性の1日のエネルギー摂取量が1628キロカロリーで食糧が足りなかった戦争直後、1946年の1696カロリーよりも低い栄養不足状態だと話題となった。

 同調査では「穀類」「魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)」「野菜」の3食品群を組み合わせて食べているかについても報告されているが、20代女性は「組み合わせなし」が4.2%と女性の全年齢層でもっとも高く、1日3食すべて組み合わせている人は24.6%にとどまっていた。もしカロリーは足りていたとしても栄養バランスについては不安が残る結果だ。

「若い人ほど満足な食事を摂らない傾向は薄毛にも影響していると思います。体が細くなれば美しくなれると考えないこと。お肌や髪のためにも、ビタミンやミネラルをバランスよく摂り、タンパク質も摂って運動し筋肉をつけ、十分な睡眠をとってください。薄毛というと頭にばかり目に行きがちですが、首まわりのストレッチをして頭頸部の血流をよくしてあげるのもよいですよ。また、ビタミン剤は多量にとると肝臓に大きな負担がかかるので、あくまで補助的なものにとどめ食事をメインに栄養をとってください。

 年を取って別の原因で薄毛になったとき、回復できる可能性はもともとの本数に左右されることが多いんです。髪だけでなく30代くらいになったときの肌など、見た目にも影響します。だから、若いときに無理をしないでください」(前出・慶田院長)

 健やかな成長が何より大切だ。


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