【漫画キングダムへの疑問】秦王・政は王族の人間なのにマジで人質生活を送っていたの?

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裸一貫の「童・信」が大将軍を目指して中華を走り回る『キングダム』。中国の春秋戦国時代を豊臣秀吉ばりの出世ストーリーで駆け上る生き様は、泥臭く、胸熱く、読者を惹きつけてやまない。

そして、忘れてならないのが、もうひとりの主人公「政」であろう。こちらは史実にもシッカリと記録のある世界的有名人「秦の始皇帝」だが、漫画で描かれている内容はどこまでが本当でどこからが脚色なのだろうか。中でもとりわけ気になる血筋(出生)の真相について迫ってみたい。

・祖父の代からして王位継承権の順位は低かった
漫画『キングダム』の政は、秦という大国王家の生まれながら、なぜ幼少期は、人質生活など送らねばならなかったのだろう。普通、王族の人間は、子供の頃から恵まれた生活をしているもんじゃないの?

と、この因縁は、彼の父である「子楚」まで遡る。もともと政の父・子楚は、秦国の王族として生まれたものの、王位相続の可能性は限りなく低く、人質として趙国にいた(子楚の父親からして王位継承権の順位が低かった)。

しかも、秦国が趙国に攻め込んだものだから、殺される寸前まで追い込まれてもいた。この時点で、子楚の価値が秦にとっても低いことは容易に想像できるだろう。

そこで子楚は、政と母親を見捨てて、趙から秦へ脱出。商人「呂不韋」を後ろ盾にして朝廷工作に励み、首尾よく秦国の王に就任したのだった。

ゆえに漫画で描かれた、政と母親の過酷な人質暮らしは誇張でもなんでもなく、作中では売春を働いたようなシーンも描かれていたが、まんざらそれを否定することもできないのである。

・父親の子楚が即位3年で急死 13才で王位が巡ってくる
しかし子楚が即位して三年後、事態は急変する。秦国王になっていた子楚が死亡し、なんと13才の政に王位が巡ってきたのだ。これはまさに漫画と同じで、呂不韋の思う壺であった。呂不韋は、秦王・政から「仲父」と呼ばれるほどの信頼を受け、今でいうところの総理大臣「相国」にまで上り詰めたのだ。

作中で政と呂不韋は、即位以前から対立構造にあるが、現実のところ、この時点でどこまで敵対しあっていたかは不明。物語を味付けするスパイスに思えてならないが、その一方で驚きなのが、呂不韋と政の母親が本当にデキていたことであろう。

しかも、この母親が性欲も性格もマンガ通りのモンスターで、さすがの呂不韋も「ヤバい」と悟り、別の男をあてがって縁を切る。人質生活が彼女に影響していたとしたら不幸なことこの上ないが、それは秦国王である政にとっても同じだっただろう。

・モンスター母ちゃんがビッグバン!
政が22才のとき、このモンスター母ちゃんがついに爆発してしまう。なんと別の男との間に出来た子供を王位につけようとクーデターを謀るのだ。これはもちろん事前に看破され、男は一族ごと抹殺、母親は島流しとなった。

さらに返す刀で、政は、呂不韋も島流しにして、本格的な王としての頭角を現していく。いずれにせよ彼が(いくら王室とはいえ)幼少期からマトモな肉親感情と接することもできず、後に、法を第一と尊び、激烈な法治国家を築いていくのは、こうした厳しい環境のせいかもしれない。

漫画の中で「民に語らい、民と共に戦う、政の優しい眼差し」は、今後激変してしまうのか。そしてそのとき信はどうするのか。今から先の展開が待ちきれないでいる。

https://youtu.be/Dibp4DW_M8I

執筆: 武将ジャパン

もっと詳しく読む: バズプラスニュース Buzz+ http://buzz-plus.com/article/2015/05/29/kingdom1/

Via: キングダム

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