2015年は“ジジイ”の年!? アンソニー・ホプキンスらオーバー65歳俳優が大活躍

access_time create folderエンタメ 映画
KFH__01428

6月13日より全国公開となる、本格サスペンス・ミステリー映画『ハイネケン誘拐の代償』。

1983年に実際に起きた大ビール企業「ハイネケン」の経営者誘拐事件の真相を追ったエミー賞受賞の犯罪ジャーナリスト、ピーター・R・デ・ヴリーズのベストセラー本を基に映画化。世界屈指の大富豪フレディ・ハイネケンが、犯罪経験のない幼なじみの5人組に誘拐され、巨額の身代金が要求された事件。奪われた身代金の大半の行方が解明されていないなど、多くの謎を残しているこの事件の裏で、いったい何が起きていたのか?大胆不敵な計画を実行した犯人たちだが、次第に人質であるハイネケンに翻弄され、歯車が狂っていく様が描かれます。

『ハイネケン』サブサブ⑥

大富豪ハイネケンを演じるのは、『羊たちの沈黙』(90)で殺人鬼ハンニバル・レクターを演じ、オスカー像を手にしたベテラン俳優のアンソニー・ホプキンス。

45年以上の俳優キャリアを持ち、現在77歳のアンソニーは、80歳を目前にして『マイティ・ソー』(11)、『ヒッチコック』(12)、『REDリターンズ』(13)、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(13)そして『ノア 約束の舟』(14)など話題作に相次いで出演、映画界のトップに君臨し続けています。

舞台俳優としてキャリアをスタートしたアンソニーは、映画『冬のライオン』(68)で成功を収めたのち、実力派の脇役として実績を積み重ね、『マジック』(78)でBAFTA主演男優賞にノミネートされました。そして、彼の名が世界中に知られることとなった『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士役で見事アカデミー賞主演男優賞を受賞。その後もアカデミー賞では『日の名残り』(93)と『ニクソン』(95)で主演男優賞、『アミスタッド』(97)で助演男優賞候補になり、1993年にはエリザベス女王からナイトの称号を授与されるなど、華々しい俳優人生を歩んでいます。

KFH__01269

本作でアンソニーが演じるハイネケンは、人質の身でありながら、犯人たちを恐れるどころか要求を迫り、「これこそゲームだ」と、自分が置かれている状況を楽しんでいるかのよう。さらに、犯人たちに高圧的な姿勢をとり続け、彼らを精神的に追い詰めいき、まるで自分が勝者のように「人生には2通りある。大金を持つか、大勢の友人を持つかだ。両方はありえない」と犯人に告げるシーンでは、ハンニバルを彷彿とさせる不敵な笑みを浮かべ、不気味な雰囲気を漂わせます。

本作のメガホンをとったダニエル・アルフレッドソン監督は、「ハイネケンの高いカリスマ性を表現できる俳優が必要だったんだけど、アンソニーにぴったりの役だよ。彼に演じてもらえて本当に良かった。それに、彼は事前準備を入念にしてきていし、セリフを1つ1つ深く理解しているから監督よしては、とても気が楽だったんだ。それに彼は、演技のプロだから私の指示を理解して明確に表現してくれるんだよ」と称賛。

2015年、2016年も出演作を多数抱え、まだまだ引退しそうもないアンソニー。今年は、彼に負けず劣らずオーバー65歳オヤジ俳優たちが大活躍しています。

シリーズ5作目となる人気SF映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(7月11日公開)。本作の主演をつとめるのは、67歳のアーノルド・シュワルツェネッガーです。アクション映画を中心に活躍し続けてきたアーノルドですが、2003年にカルフォルニア州知事に就任すると同時に俳優業から遠のき、そして2011年の任期終了後に本格的に俳優に復帰しています。同シリーズにおいて、『ターミネーター3』(03)以来12年ぶりにシリーズに復帰、予告編では、アーノルド扮するT-800型ターミネーターが銃をぶっ放すシーンも登場し、ファンは大喜び!

さらに今年大注目作として話題を呼び、シリーズ10年ぶりとなるSF映画の金字塔『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(12月18日公開)に出演、ハン・ソロを演じるハリソン・フォードは72歳。先日解禁された映像でハン・ソロの姿が映し出されると、ネット上では大変な盛り上がりをみせました。先日、自身が操縦する小型飛行機で事故を起こし負傷してしまったハリソンですが、元気な姿を見せてくれることを期待するファンは多いのでは?

“ジジイが最高!”な北野武監督作品『龍三と七人の子分たち』も大ヒットを記録していますが、今や映画界を盛り上げるのは、オヤジ……、もといジジイ俳優パワー? アンソニー・ホプキンスの強烈な存在感を放つ映画『ハイネケン誘拐の代償』に注目を。

【関連記事】世界を震撼させた大富豪誘拐犯は心優しい青年だった? 衝撃の実話を映画化『ハイネケン誘拐の代償』
https://getnews.jp/archives/915257 [リンク]

『ハイネケン誘拐の代償』公式サイト
http://kidnapping.asmik-ace.co.jp

(c) Sofie Silberman 2014 (c) Ben Rothstein 2014

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 2015年は“ジジイ”の年!? アンソニー・ホプキンスらオーバー65歳俳優が大活躍
access_time create folderエンタメ 映画

藤本エリ

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。