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もし家族が「末期がん」と診断されたら…その葛藤と苦悩

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 日本人の約2人に1人が罹り、約3人に1人の死因となっている「がん」。現代に生きる私たちにとって、「がん」という病気から目をそらさずに、どのように付き合っていくかということは大きな課題であるはずです。

 では、「がん」だと診断されたとき、どのようなその現実と向き合えばいいのでしょうか。
 今回は、自分が「がん」だと診断された人、家族が「がん」だと診断された人、2つの立場から、その向き合い方をご紹介します。

■ジャーナリストが「がん患者」になり…
 ジャーナリストである鳥越俊太郎さんが執筆した『がん患者』(講談社/刊)は、鳥越さんががん発見当初から書き続けてきた記録を元に闘病生活をつづった一冊です。
 鳥越さんは2005年、当時レギュラー出演していたテレビ朝日系列の『スーパーモーニング』で、自らが大腸がんであることを告白しました。2009年にはNPO法人『がん患者団体支援機構』の3代目理事長に就任し、2010年5月までその役職を務めました。
 本書を読むと、がん宣告を受けた時も、がんの転移が見つかった時も、パニックにならず、落ち着いて現実を受け止めている様子がうかがえます。
 「がん」が発見してから4度の手術を行い、今もなお仕事を続けている鳥越さん。その姿勢から、多くのことを学べるはずです。

■「がん患者」の家族が明かす苦悩
 もう一つの立場として、がん患者の家族が執筆した本を取り上げます。『大切なひとのためにできること』(清宮礼子/著、文芸社/刊)です。
 本書の著者である清宮さんは、松竹の映画宣伝部として数々の映画プロモーションを手掛けてきました。最愛の父ががんと闘病をしていたのは、大ヒット映画『おくりびと』のプロモーションを担当していた時期で、仕事と看病の狭間で生まれる本音が吐露されています。
 清宮さんは以前、新刊JPのインタビューに対して、「末期がん=死が近い、というイメージにとても恐怖感を感じ、今まで味わったことのない絶望感で目の前が真っ暗にふさがれる感じでした」とがん宣告を受けたときの心境を語ります。その上で「私たち家族がそうだったように、いまだにこの病気で命を落とす人が多い中、治療法も治療についての考え方も様々で、そして治療費もたくさんかかる・・・、そのことへの理解がある人が少ないように思います」と問題提起をします。

 「がん」はとても身近な病気。だからこそ、自分が、もしくは大切な人が診断を受けたとき、どのように向き合うべきか、しっかりと考えておくべきです。
(新刊JP編集部)


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