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「よくこんなところで働けますね!」と新人が愚痴 ワタミの先輩から帰ってきた答えは

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私がワタミの新入社員だったころ、入社早々、過酷な労働環境に根を上げていました。仕事の始まりは16時、閉店時間が深夜の3時。そこから閉店作業をすると、仕事の終わりは4時過ぎです。

さらに早朝研修や理念研修などが、店の営業時間外の朝の7~9時や9~12時といった時間帯に行われます。研修がある日も店は休みにはならず、朝に研修に参加し、そのまま家に帰れず店の仕事をすることもザラでした。
「確かにツラいと思ったこともあるよ。でも…」

私ははじめ、こんな環境に不平不満で一杯でした。「また今日も研修か。今日も寝れないよ。面倒だな」。いつもそんな気持ちで嫌々研修に参加していました。でも参加しないと上司にああだこうだ言われますから、参加しないわけにもいきません。

ある日、たまりかねて先輩に「よくこんなところで働けますね」と愚痴を言ったことがありました。20代後半の男性で4年ほどワタミに勤めていて、周囲の人たちからの信頼も厚い人でした。「ツラくないですか?」と尋ねたところ、こう返されました。

「確かにツラいと思ったこともあるよ。でも、どうせ行くなら何か得て帰ろうと思うよ。嫌々行っても前向きな気持ちで行っても、過ごす時間は変わらないからね。それに自分で決めてこの会社に入ったんだから。誰かに勝手に入社させられたわけじゃないだろ。だったら覚悟決めて、自分から向かっていく姿勢が大事だよ」

この先輩とは店で仕事をしているとき、こんな会話もありました。私が慣れない仕事と過酷な労働環境に疲れて、手を抜いて仕事をしていたことがありました。キッチンで調理を担当していたとき、疲労を言い訳に全力を出さず、わざとゆっくり作っていたのです。

その態度を先輩に「お前さぁ、さっきから手を抜いてるだろ」と見透かされたうえ、このように言われました。

「疲れてるんだろうけど、そんなんじゃだめだ。それはな、お前がサボった分、別の誰かがカバーしてるってことなんだよ」

現場の頑張りだけで処理するのはよくないと思うけど

そして先輩はこう続けました。「お前が商品を作っても作らなくても、お客様のオーダー自体が減るわけじゃない」。チームで動いていれば自分がサボった分の仕事は、別の人に回ってくるだけ。

「だから手を抜いたら駄目なんだ。他のみんなに迷惑だろ」

先輩も本当は怒鳴りつけたかったんでしょうが、そうはせず、私を諭すように気を使いながら注意してくれているのが分かりました。私は図星を突かれ、何も言い返せませんでした。答えに窮した私に「まぁまだまだ勉強中ってことだな」と笑ってくれました。

もちろん、先輩の発言にも批判の余地があると思います。「どうせ行くなら何か得て帰ろう」とか「他のみんなに迷惑」とかいう言い方は、問題を根本的に解決せず、現場の頑張りだけで処理しようとするものだからです。

精神論や体力だけなどの頑張りで押し切っていれば、無理について行けず押しつぶされてしまう人が出てくる危険性があります。

その一方で、どんな職場にも矛盾があり、それに不満を言って手を抜いている限り、何の成果も成長も得られず、無駄な時間になってしまうことも事実です。心身の健康を損ねるまでやれとは思いませんし、どうしても嫌なら辞めればいいことですが、やる限りは前向きに取り組むことはどんな仕事でも大事なことだと思います。

あわせてよみたい:ワタミの「自主研修」 社員は「強制参加」と認識していた
 

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