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【変わりダネ基地局探訪記 その3】 トリコローレ・イタリアーノに彩られた基地局を訪ねて

スマホやケータイは電波でネットワークとつながっている。その中継地点となっているのが「基地局」だ。全国にある基地局の多くは電柱のようなコンクリート柱や鉄塔にアンテナを付けたオーソドックスな形をしているが、なかには個性的な特徴をもったものもある。こちらの連載では、TIME & SPACE編集部が各地をめぐり、そういった「変わりダネ基地局」紹介していきます。

イタリア三色旗と隣接するトリコローレの基地局

ということで、今回訪ねたのは広島市西部の高台にある新興住宅地だ。

ここには「緑・白・赤」のイタリア三色旗、トリコローレに包まれたイタリアーノな基地局があるという

百聞は一見に如かず。編集部が現地を訪ねてパチリと収めた写真がこちらだ。隣には、イタリア三色旗そのものがはためいている。


風にはためくイタリア三色旗の横で、じっと佇むトリコローレの基地局。支柱下部が赤、支柱が白、支柱上部が緑に彩られているのがわかる

こちらは、10年ほど前にオープンした人気のイタリアンレストランの敷地内に設置された基地局。店は山肌の中腹にあり、広島市の中心部とその向こうに広がる瀬戸内の島々を一望することができる(この日は曇っていたのが残念……)。

基地局周辺からの眺望。晴れていると、遠くの瀬戸内の島々まで見渡せるのだとか


イタリアの職人から教わった技術で、スタッフ自らモッツァレラチーズをつくり、手作りの石窯でピザを焼き上げる

こちらのイタリアンレストラン、地元では有名な人気店。イタリアのチーズ職人を招いて技術を教わり、店内でモッツァレラチーズをつくり、自分たちで組み上げた石窯でピザを焼く。このこだわりと店内からの素晴らしい眺望が、大きな人気のヒミツだ。

基地局がトリコローレになったわけ

基地局が設置されたのは、この店の駐車場の一画。そのときの経緯を、レストラン店長の道浜さんは次のように振り返る。

「オープン当時は、住宅街のいちばん奥に店を構えたつもりでしたが、店を作ってしばらくすると、店よりも上にある土地にも戸建ての住宅や団地が建てられるようになりました。それで電波が入りにくくなったのか、KDDIの方が訪ねてこられて、ここに基地局をつくることになったんです」

それが2012年のこと。KDDIが高台の新興住宅地内を調査した結果、この店の駐車場が基地局の立地としてベストと判断され、店との協議のうえで建設が決まった。その際、コンクリート柱を店の敷地内に建てるのは味気ないとの理由で、「赤・白・緑」の3色で彩ることになったのだという。


取材の合間に時折顔を出す太陽の光を浴び、トリコローレのイタリア国旗も基地局も色鮮やか

三色旗の「緑・白・赤」が意味するところは諸説あるものの、一般的には、緑が「美しい国土」、白が「アルプスの雪・正義・平和」、赤が「愛国者の赤い血・熱血」を表すとされる。それになぞらえて……というわけではないけれど、トリコローレの基地局も、単に三色に塗ったわけではなく、機能ごとに色を塗り分けている。

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