水曜日に残業したっていいじゃないか! 横並びの「ノー残業デー」に疑問の声

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水曜日に残業したっていいじゃないか! 横並びの「ノー残業デー」に疑問の声

平日の真ん中に位置する水曜日。多くの企業では、この日を「ノー残業デー」に設定しているのではないだろうか。ツイッターでは「そして今日はノー残業デー! テンションしか上がらん!」「今日ノー残業デーだから頑張ろ」と喜びの声があがっている。

一方で、ノー残業デーが水曜日に設定されていることに疑問を抱く人もいるようだ。5月25日に「はてな匿名ダイアリー」に投稿された記事では、金融機関に勤めているという投稿者が「むしろ別の曜日に早く帰りたい人もいる」と訴えている。
「とてもめんどくさい日本企業の文化だな」と批判

投稿者は、月曜日は「とにかく疲れてる」ので定時に帰り、ノー残業デーの水曜日に残業している。トータルの残業時間は他の人とあまり変わらないが、会社が設定する早帰りの日に残業していることで文句を言われているという。

このことについて投稿者は、「結局早く帰ることではなく、みんなとおんなじ行動をすることに美徳を感じる人がいるからだろう」と分析し、「そういう日がないと早帰りできない、というのは、馴れ合い残業の意識が抜けきれていないだけ」と結論づけている。

「早帰りデーに早帰りせず、別の日に早帰りする人間を批判するのはとてもめんどくさい日本企業の文化だなと感じる」

と語るなど、嫌気がさしている様子だ。

この投稿には、「まったく同意。個人の意思をとにかく消そうとするよね」と肯定する意見や、「誰か残ってると安心して残業できるからな」と、投稿者が指摘した「馴れ合い残業」に納得する声があがった。

一方で、「皆が一斉に居なくならないと電気消せないんだってさ」とノー残業デーが設定されている理由を指摘するコメントや、規則は遵守すべきと力説する人もいた。

「お前金融マンなら規則の大事さはまず最初に脊髄レベルで理解するべきところだろ。規則がさき、人間はあと。それが金融機関の鉄の掟だろうが。学生気分の抜けてない新人かお前は?」

ノー残業デー反対派「残業がないことを前提にすべき」

マイナビニュースが行った「ノー残業デーの是非」に関するアンケートでは、ノー残業デーの制度に反対する人が17.4%という結果に。反対派の理由は「結局他の日にしわ寄せが行くだけ」というものだった。

前述の投稿者のように「その人のペースで仕事をしたいので会社から勝手にノー残業dayを作られるのは迷惑」「仕事の進捗状況で判断すべき」という声も理由としてあがっていた。

「わざわざノー残業デーを設けるのではなく、残業がないことを前提にすべき」という意見も。そもそも残業が蔓延している状況を打開しなければ「ノー残業デー」という言葉もなくならないだろう。

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