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恋愛を遠ざけているのはホントに「情報過多社会」のせい? NHK「哲子の部屋」で考えた

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最近NHKのEテレで放送されている「哲子の部屋」。ご覧になっている方はどれぐらいいるだろうか? 簡単にいうとこの番組、4週連続で様々なテーマを哲学的に考えるというものなんだけど、哲学とは全く無縁の僕にとっては正直難解な内容で、脳ミソが混乱しまくっちゃうんだよね。

だけど3週目にあたる5月21日の放送テーマは、「どうしたら”恋”できるの?」というもの。恋愛コラムを書いて生計を立てている僕にしてみれば、この放送内容を理解できないのは色々とマズい。必死で番組の内容に追いつこうと頑張ってみた!(文:松本ミゾレ)
独身男性の6割、女性の5割が「恋愛から遠ざかっている」不思議

番組ではまず、近年男女ともに「未婚で異性の交際相手がいない」という人々の割合が、うなぎ登りに上昇しているというグラフを紹介。これを見ると男性の61.4%、女性は49.5%が現在、独身でありながら恋愛から遠ざかっているということになっている。

結構な数値だなぁ……。恋愛を楽しめないと、人生辛いことばかりなのに。番組に招かれた哲学者で立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授の千葉雅也氏は、こういう状況の原因の一つに「情報過多社会」があるという。

今はネットも発達しているし、情報だけじゃなく物だって溢れているこの国では、せっかく素敵な異性と出会っても、それが大切な出会いだと気付かないことがある。千葉氏は、哲学者のジル・ドゥルーズの「これ性(せい)」という言葉を用いた。

「これ性」というのは、簡単にいえば人の個性だったり、物事の独自性だったりすることになると思うんだけど、情報過多の社会になってくると、目の前に飛び込む情報の比率は段違いに増えてしまう。

これが結果的に物事や出会いを、カタログのように捉えてしまうようになり、出会いの弊害になっているというのだ。番組は、この「これ性」を取り戻すことが、何かに恋できなくなった現代人がもう一度”恋”するための「出会いの哲学」だと位置づけていた。
逆に現代の情報環境を利用する道はないのか

ただ、僕自身はこれの考えにそんなに納得できかなかった。いくら情報過多の現代社会云々と小難しく考えていても、結局恋愛をするのは生身の人と人だし、若い男女の恋愛需要はある一定のラインまで下がったら、そこで下げ止まりになるんじゃないのかな。

結局現代人の男女全員が一斉に恋愛をしなくなる日はやってこないだろうし。そう考えると「これ性」という言葉を借りていえば、現在恋愛を遠ざけている男女が増えているという事象もまた一過性の「これ性」として受け止めれば、それでいいような気がする。

まあ、そう思える僕は、まだまだ「情報過多社会」に毒されていないだけなのかもしれないけど。そもそも、いまの時代に恋愛をするのに必要な条件は、情報を遮断することじゃない。下手に情報過多社会に抗っても生きにくいだけだろうし、逆に現代の環境を上手に利用すればいい。

情報が身の回りにあふれているなら、それを活用して出会いに結びつければいいのだ。各種SNSは身近な異性と親密になるために欠かせないツールになっているし、僕もSNSがあったからこそ素敵な異性と出会えた経験がある。
「情報過多社会」のせいにしても、人生面白くない

大切なのはこうした便利なツールを活用しつつも、「これ性」を見失わない生き方をすることじゃないかな? 異性と知り合ったとき、

「こういう人なら他にいっぱいいる」
「もっと素敵な人に出会えるだろう」

と思うんじゃなくて、「これはもしかして運命の相手かも?」と思って接する。一番大事なのは、こういう好奇心と寛容さを持った人との付き合い方なんじゃないかと思うんだけど。これを「情報過多社会」のせいにしても、人生面白くないんじゃないかな。

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