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「人生に勝ち負けなんてない」米人気コメディアンの学生向けスピーチが深い

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「自分の夢を追うことだけが、幸せではない。人生の主役になるのではなく、まわりのために尽くしてみたら?」
アメリカの人気コメディアン、スティーブン・コルベア氏はそう語ります。
夢の形は人それぞれ。人生には、予期できない様々なことが起こり、年が経つにつれて夢が変わるのはよくある話。また、その夢が叶わなかったからといって人生に負けるということではありません。
ここで紹介するのは、彼がノースウェスタン大学で行った卒業スピーチの書き起こしです。

 

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Reference : Montclair Film Festival

おはようございます。まずは、この場に呼んでいただいたことに感謝します。実は、ノースウェスタン大学の卒業式スピーチに呼んでいただいたことは、私にとってとても大きな意味があるのです。

卒業できなかった“あの日”

正直、卒業式のスピーチに選ばれるとは思っていませんでした。なぜなら25年前の今日、私は卒業…できなかったからです。私は卒業できると思っていたんですけどね(笑)。
卒業証書を受け取りにいったときに、キャシー・マーティン学部長が、ファイルを手渡しながら、耳を近づけて「本当に残念でした」と言いました。
そのときは、意味が分かりませんでした。自分の席に戻り中を確認すると、入っていたのは卒業証書ではありませんでした。そこには「後で来るように」と書いた紙が入っていただけでした。
どうやら、気づかないうちに単位を落としていたようです。
皆さんは、ちゃんと卒業できるというだけで、当時の私よりもよいキャリアを持っています。自信をもってください(笑)!

若い頃の自分への
アドバイス

私は大学が大好きでした。バージニアにある小さい男子校で哲学を専攻していたのですが、途中から専攻を演劇に変えました。人前で考えこんだり、ヒゲをのばしたり、黒い服ばかり着たりすることに憧れていました。演劇部は、そういった格好をするいい言い訳になったのです。

私の年齢になるとよく若かった時のことを思い出します。そしてタイムトラベルをして自分が大学生の頃に戻り、アドバイスをしたいと思うようになります。若かりし自分を呼び止めて、「彼女とは別れろ。彼女はお前より犬に接しているときのほうが優しいくらいだ」とか、「頼むからあの不動産は買わないでくれ」と言うでしょう。
ですが若い私は、そのアドバイスを聞かないと思います。彼は「あなたが私であるはずがない」と言うに違いありません。若い私がなりたかった姿とは全く違う今の私を、尊敬しないと思います。
さて、これから皆さんにお話するのは私が25年前の私に伝えたいことです。

 夢はひとつじゃない
常に変わっていくもの

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皆さんは夢を追うように、と言われますよね。でも、その夢が変わったらどうしますか?
例えば、25年前の私は2人の男性と3人の女性と一緒に住んでいました。当時の私の夢は、1人暮らしで、ひげを生やし、大きな木目がむき出しのアパートに住み、着物をきて、布団を敷いて暮らす。そしてホームレス相手に、路上でシェークスピアを演じる…。しかし今、私はひげも生やしておらず、郊外の一軒家に住む父親で、アイロンのかかってないチノパンを履き、たくさんのジョークを言って生計を立てています。そして今、私はそんな生活が大好きです。
ありがたいことに、夢とは常に変わり続けます。もし全員が最初の夢に固執していたら、世界はカウボーイとプリンセスであふれかえります。
君たちの夢が何であれ、それを達成できなくても失敗ではありませんし、負け犬でもありません。そしてさらに大事なことは、夢を叶えてもそれが勝ち組というわけではないのです。

人生に主役はいない
勝ち負けもない!

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