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脅かすつもりが人に車をぶつけた場合、罪になる?

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Q.

 駐車場内で、空きスペースに立って場所取りをしている人をどかす為、その人に向かって車を発進したら、脅かしのつもりがその人にぶつかってしまいました。慌てて逃げ他のスペースに駐車して買い物を終え車に戻ると、車に「お尋ねしたい事があるので連絡を・・」と張り紙され、そこに警察署名と番号・担当者名が書かれていました。まだ連絡していないのですが、この場合ひき逃げや傷害になるのでしょうか?

(40代:女性)

A.

 車を運転して「脅かすつもり」でも人にぶつけた場合、故意や相手の受傷の有無などによって、次のような罪に問われる可能性があります。
 相手が何らかの傷(通院を伴うもの)を負っている場合、傷害罪(刑法204条)、自動車運転過失傷害罪(自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律5条)、その他に保護責任者遺棄罪や道交法上の保護義務違反(道路交通法72条など参照)などに当たります。

 傷害罪か自動車運転過失傷害罪かは、故意の有無でいずれになるかが決まります。故意があれば傷害罪。なければ自動車運転過失傷害罪です。故意は、今回のケースでは「車を相手にぶつけたらケガするかもしれないが、それでもかまわないから車を発進させよう」と考えていたかどうかです。ただ、ご相談者様の意見だけでなく、当時の状況(発進速度、アクセルの加減、ブレーキを踏んだかどうか、進行方向)などから「客観的に」故意の有無が判断されます。
 詳細な状況はわかりかねますが、ご相談内容からは故意があり、傷害罪に該当すると判断されてもやむを得ないものと考えます。

 相手が何らの傷も負っていない場合、暴行罪(刑法208条)などに当たる可能性があります。暴行罪というと、相手を殴ったり蹴ったりした場合というイメージがありますが、正確には「暴行=不法な有形力の行使」とされます。車を人にぶつける行為も不法な有形力の行使に当たりますので、暴行罪の行為態様を満たすものと言えます。(ただ、注意点として暴行の故意が無かったと判断されれば、何の罪にも該当しなくなりますが、ご相談内容から察するに、その可能性は相当低いと考えます)。

 まとめると、相手の受傷の有無を問わず、ご相談者様がなした行為はほぼ刑法における罪に該当します。
 そのため、まずはご自身のなした行為について深く反省する必要があります。そして、すみやかに警察署の担当者に連絡を取った上で、当時の状況をしっかりお話しされることが必要になります。今後、場合によっては刑事裁判に発展する可能性もありますので、あらかじめ刑事弁護に長けた弁護士に対応方法を相談しておくのも重要です。

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脅かすつもりが人に車をぶつけた場合、罪になる?

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