ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

もはや世界遺産級!世界一見たい学校「グリーンスクール」とは

DATE:
  • ガジェット通信を≫

Photo credit: Masayuki Oka「これが学校?もはや世界遺産レベル⁉バリを訪れたら絶対に見るべきグリーンスクールの驚異的な建築群

TRiPORTライターの岡です。

世界遺産にも登録された美しいライステラスの風景、バリ・ヒンドゥーの深遠で濃厚な世界観、そんな魅力あふれるインドネシア・バリ島で、今最も注目されている場所が“学校”だと言ったら、多くの人は意外に思うでしょうか?

今回は私が息子と寮生活をしている奇跡の学校グリーンスクール(GREEN SCHOOL)を紹介しましょう。

グリーンスクールは、バリ島の玄関口である国際空港から車で1時間半、バリ文化の中心地であるウブドからも40分ほど離れた深いジャングルの中にあります。

設立者は、長年バリでジュエリービジネスを手掛けていたジョンとシンシアのハーディー夫妻。環境問題に強い危機意識を持った二人は「教育こそが未来を変える」と確信し、私財を投じて学校建設に乗り出しました。

精力的に世界各地のTEDなどのプレゼンイベントに登壇し構想をアピール。多くの支持者を獲得していきました。2008年に90名の生徒でスタートしたこの学校は、わずか7年たらずで500名ほどまで増加。今ではここに入学したいという一心でバリ島へ移住してくる生徒や家族が後を絶ちません。

また「この学校を見たい!」と、毎日100人近くのゲストが訪れます。世界中から様々な人々がここへやって来ては、生徒や親、スタッフたちと談笑し、ワークショップやライブパフォーマンスで盛り上がります。

グリーンスクールは、あらゆる人々に対して開かれた学校なのです。

竹が生み出す建築美と教育哲学

Photo credit: Masayuki Oka「これが学校?もはや世界遺産レベル⁉バリを訪れたら絶対に見るべきグリーンスクールの驚異的な建築群

この学校が多くの人々を惹きつけるのは、竹による驚異的な建築群とそれを通した教育哲学です。

竹は“力強さ”と“しなやかさ”という二つの能力を併せ持ちます。この学校のシンボルともなっているHeart of Schoolは、竹の能力を最大限まで引き出した、もはや世界遺産級とも言っていいほどの建築。その圧倒的なスケールと計算し尽くされた世界観に、誰もが息をのむことでしょう。

陽の角度によって刻一刻と表情を変える“光と影の芸術”ともいえるこの竹の聖堂は、ジャングルの中にそびえるサグラダ・ファミリアであり、現代のピラミッドなのかもしれません。

Photo credit: Masayuki Oka「これが学校?もはや世界遺産レベル⁉バリを訪れたら絶対に見るべきグリーンスクールの驚異的な建築群

全ての建物は、この学校の教育哲学でもある“自然との調和”、そして“世界へ能動的に関わること”を具現化した設計になっています。壁もなく、入り口にドアもありません。様々な音や風、匂いなどが常時教室内を通過していきます。もちろん虫や鳥や動物たちも。

それらが「教室に入って来た」のではなく、それらの中に「教室が存在している」ということです。

照明や空調、防音設備で生徒が集中しやすくなるように配慮された環境も、ここにはありません。どんな環境下でもしっかりと意識を集中することが自然と身に付いていく環境であり、世界の「内・外」という分け隔てをとことん排除した学校設計となっています。

光の空間演出

Photo credit: Masayuki Oka「これが学校?もはや世界遺産レベル⁉バリを訪れたら絶対に見るべきグリーンスクールの驚異的な建築群

各教室内の光の使い方も芸術的の一言に尽きます。様々な“質”にこだわった学校が世界にはありますが、“光の質”をここまで追求した学校は他にないでしょう。

光というのはモノを見るためには絶対に欠かせません。というよりも、私たちはモノを見ているのではなく、光を見ているに過ぎないのかもしれません。だから光の質はモノの見え方・見方を決定的に左右すると言えます。

教室中央に松明状に組まれた竹に注がれる太陽からの光は、反射と拡散を幾重にも繰り返し、教室全体に柔らかく、きめ細かい明るさをもたらしてくれます。

また各教室はそれぞれ異なったデザインと建築技法で作られていて、光の使われ方と生み出される空間色も様々。子どもたちだけでなく、大人たちの想像力をも膨らませてくれる、素晴らしい教室たちです。

みんなクルクル?

Photo credit: Masayuki Oka「これが学校?もはや世界遺産レベル⁉バリを訪れたら絶対に見るべきグリーンスクールの驚異的な建築群

この竹筒はこの学校のチャイム。バリでは今でもこのように木を叩いて告知をする風習が残っており、これをKUL-KUL(クルクル)といいます。

各集落では集会や行事の知らせや、危険などの警報、時刻を告げるためにこれが鳴らされ、地域によって、また知らせる内容によって叩くリズムや長さが変わるそうです。

この学校の運営組織は現地語で“YAYASAN KUL-KUL”といい、これは日本語にすると“学校法人 みんな集まれ”といった意味になります。

“クルクル”の音につられて世界中から人々が“来る来る”というのはでき過ぎた話みたいですが、日本人にとってはなんとも楽しい響きです。

なんだか、あなたも呼ばれている気がしてきませんか?

(ライター:Masayuki Oka)
Photo by: Masayuki Oka「これが学校?もはや世界遺産レベル⁉バリを訪れたら絶対に見るべきグリーンスクールの驚異的な建築群

グリーンスクールの旅行記はこちら

*Masayuki Oka「これが学校?もはや世界遺産レベル⁉バリを訪れたら絶対に見るべきグリーンスクールの驚異的な建築群

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
Compathyマガジンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP