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ゆるキャラは街をどう変えた? 用賀商店街と「よっきー」の挑戦

用賀の街路樹「百日紅(サルスベリ)」の「サル」にちなんだ造形の「よっきー」。頭にかぶった花笠にも百日紅の花の模様がほどこされている(写真撮影:日笠由紀)

「ゆるキャラ(R)グランプリ2014」にエントリーしたゆるキャラは、東京都だけでも201体! 彼らは普段、どんな活動をしているのだろうか? 今回は「せたがやゆるキャラ人気投票2014」で優勝した「よっきー」を紹介しよう。自治体や企業だけでなく、商店街を代表するゆるキャラも

「ゆるキャラ」とひとくちに言っても、都道府県や市区町村などの自治体や民間企業、業界団体など、それぞれが背負っている看板は実にさまざま。東京23区で見ても、練馬区公式キャラクターの「ねり丸」、警視庁の「ピーポくん」、全国理容生活衛生同業組合連合会の「バーバーくん」など、そのバックグラウンドは多岐にわたっている。オフィシャルサイトを持ち、関連グッズもつくられ、広報誌などにも登場するなど大活躍の人気者もいる。

一方、自治体や企業ほど大きな組織ではない、商店街出身のゆるキャラもけなげに頑張っている。巣鴨地蔵通り商店街の「すがもん」、十条銀座商店街の「JJ元気君」など、地元での草の根レベルの活動を通じて、大いに地域に貢献している。昨秋、高円寺商店街連合会の公式キャラクターに決まった「サイケ・デリーさん」も、そのルックスの持つ強烈なインパクトを活かして、この4月から活動を開始したところだ。

そんな中で、世田谷区はとりわけ、ゆるキャラがしのぎを削っている激戦区だ。区が、「特別住民票」を発行したゆるキャラも、すでに11体に上る。その第一号となったのが、用賀商店街の「よっきー」だ。

【画像1】区長からよっきーに発行された特別住民票。右下欄外に「この特別住民票は、住民基本台帳法に基づき公布する住民票の写しではありません。」と律義な断り書きも入っている(写真撮影:日笠由紀)

【画像1】区長からよっきーに発行された特別住民票。右下欄外に「この特別住民票は、住民基本台帳法に基づき公布する住民票の写しではありません。」と律義な断り書きも入っている(写真撮影:日笠由紀)地元だからこその「会いに行けるゆるキャラ」

よっきーは、2009年に用賀商店街振興組合がまとめた「振興プラン」に基づき、この街のシンボルとして誕生した。

「駅前通りやアーケードといった明確な範囲がなかったため、商店街としての認知が今ひとつだった用賀商店街を、ひとつのまとまりとしてアピールするのに、ご当地キャラクターが必要だと考えました」(同組合理事・杉本浩一さん)

百日紅(サルスベリ)をモチーフに、顔の白い部分が「Y」、顔の形が「O」、左耳に「G」、右耳に「a」と、顔全体で「YOGA」を表現している。「江戸初期から用賀を見守り続けてきた福の神のような存在」であり、この度、子どもたちや用賀とより深くかかわるために、この姿になって登場したというのが、よっきーのストーリーだ。

普段は、組合事務所の隣にある「ハロー*ようが」の店先で、道行く人々を見守るよっきーだが、イベントのチラシ配りなどがあれば、用賀駅前に出かけて子どもたちやファンとの握手会などもしばしば行う。地元用賀で行われるお祭りでは、踊ったり、おえかきをしたりと、大忙し。近くの住宅展示場やカーディーラーのオープニングイベントで子どもたちを楽しませたり、よそのゆるキャラたちとの集まりにも参加するなど、用賀以外のエリアで行われるイベントでも大活躍だ。こうした遠征をしているとき以外は、常に用賀にいるから、よっきーは「会いに行けるゆるキャラ」なのだ。

【画像2】「ハロー*ようが」の店先で、地元の材木店が無償で提供してくれた台座に座り、道行く人々を見守るよっきー(左)。「用賀のおいしいまつり屋台村!」では、子どもに囲まれ、触られまくっていた(右)(写真撮影:日笠由紀)
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