稚菜(わかな)、カンボジアへの思いを語る

access_time create folderエンタメ

最近、あれって何だったっけなぁ…?
何だか忘れてしまいがちな事が多々増えてきた。

それでも、ふと考えた時。
人って生きている中で脳裏、というか心の奥深くに残る記憶や想い出って必ずあるなぁ…と。

稚菜 (okmusic UP's)

幼少の記憶
特に小さい頃の記憶。
父に連れて行ってもらったステンドグラスのある教会、
日本にある大小様々な山の山登り、
クリスチャン・ラッセンのイルカの絵、等々。
私は、記憶に残ったものは大人になった今でも好きだったり
興味を持っていたりするものが多い気がする。

だからなのだろうか。
心に刺さったまま忘れられない情景が一つある。
それがテレビのブラウン管越しに見る、世界の戦争状況。
過去と今でも続く悲しみ、そしてその中で子供心に強く強く残ったもの。
その日その日を生きる事に大変であろう、私と同い年くらいの子供達が
「サッカー選手になりたい!」「医者になりたい!」
そんな夢を胸に目を輝かせながら真っすぐに生きている映像が
当時の私には眩しいくらいに光って見えていた。

それから数年後。
歌を目指し始めた時、私の心には
(あの時見たあの国の子供達と一緒に笑顔で歌を唄ってみたい!)
そんな気持ちが溢れていた。
世界中の夢を持つ子供達に会ってみたかった。
あの時、自分の好きな夢に向かいながら生きる彼らがかっこいいなって思ったから。
だからこそ、私も自分の好きな歌で子供たちに向き合ってみたくなった。
その忘れられない想いを、実際に自分の心で確かめてみたかったのかもしれない。

一歩踏み出す勇気
一歩踏み出すのには勇気がいる。
特に、“責任”という言葉がついてまわる“大人”という人間になればなるほど。
そんな大人になりかけの私に、
「やりたいと思った事はそれを思った瞬間にやるべき。」
そう言ってくれた友達の言葉に後押しされて、
カンボジアへ“音楽を通して子供達と交流する”という
ボランティアツアーに参加したのが一昨年の事。
一歩踏み出してここへ来て良かった。
そう思えた瞬間。
想像していた以上にキラキラした目をした子供達ばかりだった。
同時に、当時音楽や伝統文化を禁止されていた戦後間もないこの国では、
今でもまだ音楽の授業がないという事。
でも、音楽をしたいという子供達が沢山いる事にも気付かされた。
だからこそ、今の私に出来る事。
同じ様に歌う事が好きな子供達に一つの夢を目指すきっかけをつくり、
少しでも力になれる事が出来たら…そんな想いから今の、
“カンボジアに音楽学校をつくりたい!”という夢が私に出来た。

カンボジアへの思い
最近よく、何故カンボジアなんですか?と聞かれます。
それは、子供心に見て覚えている記憶がカンボジアという単語だったから。
そして行こう!と決心して調べた時、
音楽と関連しているツアーがたまたまカンボジアだったから。
そのツアーで私が初めて自分の目で見て触れて感じた、
笑顔の子供たちがカンボジアだったから。
これ以上の理由がいるだろうか。
違う国に行っていたら、もしかしたらその国に関わりたいって思っていたかもしれないし、
そうじゃないかもしれない。
そんな事は正直分かりません。
ただ、学校をつくりたいと思ったきっかけがここの子供達に出会った事だから。
あの時の笑顔を見続けていたい。
だからカンボジア、なんです。
ただそれだけの事なんです。

偽善だと言われたって構わない。
無理だって言われたって諦めない。
自分自身が救われたあの子供達の笑顔を、私は自分勝手に応援したいだけだから。
そして今、そんな私の夢を応援してくれ私の歌が好きだって言ってくれる人がいるのだから。
私は音楽学校を建ててみせる。
いつかその学校で一緒に歌いたいから。
あの日の心の約束と共に、今日も私はここで歌っていきます。

矢沢永吉 /「夢の彼方」
そんな今回の今日の歌。
矢沢永吉さんの「夢の彼方」
正直、矢沢さんの歌は今まであまり聴いた事がありませんでしたが。
最近この曲を聴いた時に、すっと心に引っかかったのです。
自身の夢を応援する歌に聴こえました。(…私は男ではありませんが。笑)
心の底からかっこいいって思えた歌。
夢繋がりでこうやって素敵な曲に出逢えた事が私は嬉しくなったんです。
私自身はもちろんだけれども。
カンボジアで出逢った子供達、そして夢を持つ人の夢が叶います様に…
そう思い今回はこの曲を歌います。
聴いていただけると嬉しいです。
https://youtu.be/BsIzSgHXm_I
そんなこんなで。
今回もまた長くなってしまったのでこの辺で。。苦笑

(OKMusic)記事関連リンク
元記事を読む

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 稚菜(わかな)、カンボジアへの思いを語る
access_time create folderエンタメ
local_offer
OKMusic

OKMusic

ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

ウェブサイト: http://okmusic.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。