【衝撃】ファストフードを食べ続けるとヒトの腸内は2日でデブ菌だらけ! 腸内環境を良くする食品9つ

access_time create folder生活・趣味

onaka

『双子の遺伝子』などで有名なティム・スペクター博士の新著『The Diet Myth』(ダイエットのウソ)をボチボチ読んでおります。

・腸内細菌と肥満の関係
よくあるダイエット本みたいなタイトルですが、実際の内容は、全ページにわたって腸内細菌と肥満の関係について述べたもの。

なんせ、著者はイギリスで5000人の双子の腸内細菌を調べまくったエキスパートでして、「腸内細菌がうつ病を起こす!」や「腸内細菌で食欲が暴走!」など、当ブログでもあつかった話がくわしく書かれていて楽しいです。

・個人的に勉強になったところ
1. 現代人の腸内細菌の種類は、50年前にくらべて30%も減っている。
2. 腸内細菌の種類が多いキューバ人は、アメリカ人の2倍も砂糖をとっているにも関わらず、肥満や現代病の発症率が非常に少ない(つまり、腸内環境さえしっかりしてれば、糖質が高い暮らしをしていても問題はない)
3.「無脂肪」系の製品は基本的にジャンクフードと同じで、腸内環境を悪化させる可能性のほうが高い。
4.「5:2ダイエット」や「8時間ダイエット」のようなプチ断食は、腸内環境を良い方向に変える効果がある。
5. 抗生物質を使って育った食肉が、大幅に現代人の腸内環境を悪化させている可能性が高い。
6. 人口の3割のヒトは、もともと体内に大量のヤセ菌を持っており、食べても太らない傾向がある。
7. 農場で暮らしたり、ペットを飼うとアレルギー予防になる。

などなど。とにかく、これでもかとばかりに腸内細菌の大事さがならんでおります。個人的にも、食肉の生育環境にはもう少し気をつけないとなーとか思った次第です。

・2日で腸内細菌の4割が死滅してデブ菌に
で、なかでも面白いのが、ファストフードと腸内細菌の関係を明らかにすべく、自分の息子さんを実験台にしたってエピソード。ティム博士によれば、意外にも、ファストフードが腸にあたえるダメージを調べた論文はまだないんだそうな。

具体的には、23歳の息子さんに、10日にわたってマクドナルドのバーガーとナゲットとコーラだけで暮らしてもらったらしい。息子さんいわく、「気分が良かったのは最初の3日だけ。そこから少しずつ気分が悪くなっていって、なんにもやる気が出なくなっちゃってさ。友だちからは顔がヘン灰色だって言われたよ。地獄だったのは最後の2〜3日ぐらい。心の底から最悪の気分だよ。でも、実験を止めたあとは意外と禁断症状は出なかったな。すぐにサラダとフルーツを買いに走ったけどね」とのこと。

「スーパーサイズ・ミー」を思わせるハードな体験だったみたいっすねぇ。実験中、息子さんの腸内細菌はコーネル大学の研究室に送られたそうで、その結果は、

1. バクテロイデス(ヤセ菌)が消え、かわりにファーミキューテス(デブ菌)だらけになった。
2. デブ菌の増殖度は思ったより速く、ファストフードを食べ始めてから2日で1400種類の腸内細菌が死滅していた。これは、全体の細菌の約4割にあたる。

うーむ、これは恐ろしい。もちろん、これはデータ数が少なすぎて科学的な証拠にはならないんですけど、最近も「南アフリカの人たちに2週間だけ西洋風の食事をしてもらったら悪玉の腸内細菌が激増した!」って論文(英文)が出たばっかですんで、説得力を感じてしまうところです。

・まとめ
そんなわけで、デブ予防にも精神衛生のためにも腸内細菌は超重要。スペクター博士によれば、腸内環境をアップグレードするためにオススメの食品は、以下の9つだそうです。

ダークチョコレート
コーヒー
オリーブオイル
ナッツ類
ブロッコリー
ガーリック
ベルギービール
青ネギ
セロリ

基本的には、やはりポリフェノールと水溶性食物繊維が効くみたいですね。ご参考になれば幸いです。

執筆: Yu Suzuki http://yuchrszk.blogspot.jp

もっと詳しく読む: バズプラスニュース Buzz+ http://buzz-plus.com/article/2015/05/15/himan-3/

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 【衝撃】ファストフードを食べ続けるとヒトの腸内は2日でデブ菌だらけ! 腸内環境を良くする食品9つ
access_time create folder生活・趣味

バズプラスニュース Buzz+

知らなかった!がそこにある「速報ニュース バズプラス」。世界の情報を集め、気になるニュースをお届けします。

ウェブサイト: http://buzz-plus.com/

TwitterID: buzzplus_news

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。