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【球界偉人伝】記録にも記憶にも残る男。野球界に革命を起こした江夏豊の伝説【5月15日が誕生日

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【球界偉人伝】記録にも記憶にも残る男。野球界に革命を起こした江夏豊の伝説【5月15日が誕生日

 本日5月15日は、阪神、南海、広島、日本ハム、西武と渡り歩き、活躍した伝説の左腕、江夏豊の67歳の誕生日だ。

 江夏豊といえば、阪神時代に「オールスターゲームでの9者連続三振」や「シーズン401奪三振」といった前人未到の大記録を次々と打ち立てた一方で、「江夏の21球」「優勝請負人」「メジャーリーグ挑戦」など、人々の記憶に残る名場面を数々生み出してきたことで知られている。

 そんな江夏豊の名前が近年、よく取り上げられることがあるのをご存じだろうか。偉大な男の誕生日を記念して、今こそ抑えておきたい“江夏豊伝説”を現役選手との比較・関係性でおさらいしたい。

◎藤浪晋太郎が掘り起こした、江夏豊の偉大な記録

 まずは、阪神の後輩がよみがえらせた“江夏豊伝説”について。2012年のドラフト1位で阪神に入団した藤浪晋太郎。彼が好投を見せるたびに「江夏豊」の名が報じられた。藤浪が1年目に2ケタ勝利を達成すると《高卒新人2ケタ勝利はセ・リーグでは1967年の江夏豊以来46年ぶり5人目の快挙》と報じられ、翌2014年も《高卒1年目からの2年連続2ケタ勝利はセ・リーグでは1968年の江夏豊以来46年ぶり》とニュースになった。

 そんな2人は今春のキャンプで「コーチと選手」という関係性で邂逅。阪神の臨時コーチとして指導する立場になった江夏は、若き後継者に対して「今のままなら11勝10敗」と手厳しいコメント。「まずはキャッチボールを大事にしよう。ピッチャーにとっての基本だ。キャッチボールで楽をすると、後で苦労する」と、基本の大切さを訴えた。

 江夏は広島での現役時代、入団2年目の大野豊の指導係を担当。やはりこの時もキャッチボールの重要性を説き、中途半端なボールを投げれば、怒鳴りつける鬼教官を演じた。その結果、大野豊は後に殿堂入りを果たす存在になったのだから実に説得力がある。

 今季の藤浪の活躍次第で、江夏豊の偉大さが改めて浮き彫りになってくるはずだ。

◎大谷翔平が掘り起こした、江夏豊の偉大な記録

 二刀流として、新たな野球選手像を生み出している大谷翔平(日本ハム)。ただ、藤浪同様、大谷も何かを成し遂げた際、記録をさかのぼると、そこに「江夏豊」の文字が踊った。

 大谷が1年目の2013年、高卒新人でプロ初勝利とプロ初本塁打を記録した際には《1967年の江夏豊(阪神)以来、46年ぶりの快挙達成》と話題に。また、2014年7月9日の試合で16奪三振を記録した際には《過去16奪三振以上の最年少記録は1968年江夏(阪神=16奪三振)の20歳2カ月。20歳0カ月の大谷がこの記録を2カ月更新》と江夏が引き合いに出された。

 そんな大谷でもまだ成し遂げていない偉業こそ、自分のバットでノーヒットノーランを決めた江夏伝説だ。

 1973年8月30日の中日戦で延長11回、142球を1人で投げきり、ノーヒットノーランという快投を演じた江夏。この試合、延長で勝負を決めたのが江夏のバットだった。11回の裏、先頭打者だった江夏がサヨナラ本塁打を放ち、自らのバットで試合の幕を下ろしたのだ。過去、ノーヒットノーランを自分のサヨナラ本塁打で決めた投手は江夏豊しかいない。

 そして、この偉業を再現できる可能性が一番高い人物は、間違いなく大谷翔平のはずだ。三度目の「江夏以来」を期待したい。

◎上原浩治が掘り起こした江夏豊伝説

 5月10日(日本時間11日)、今季6セーブ目を挙げて「日米通算100勝&100セーブ」を達成した上原浩治(レッドソックス)。過去に「100勝&100セーブ」を記録した投手は7人しかおらず、上原で8人目。上原自身、「200勝よりも少ないわけですから誇りにしていい」と、普段は個人記録に興味を示さない男が珍しく、その価値を語った。

 この「100勝&100セーブ」を史上初めて達成した人物こそ、阪神時代は先発で活躍し、南海に移籍してから抑えに転向した江夏豊だった。

 南海に移籍する際、当初は抑え転向を拒否した江夏。それを当時の野村克也プレーイングマネージャーが「球界に革命を起こそう」というくどき文句で翻意させたことは有名だ。江夏の通算成績は206勝193セーブ。206勝のうち先発での勝利は141。8人の達成者の中で、「先発で100勝」を記録しているのは、江夏、佐々岡真司(元広島)、そして今回の上原と、これまでたった3人しかいない大記録だ。こうして振り返ると、まさに「革命」だったことがよくわかる。

 先人たちが成し遂げてきた数々の記録は、現役選手の価値を計り、評価を高める上でとても重要なファクターだ。だからこそ、今を生きる我々は、過去をリスペクトしなければならない。日本球界の歴史においても屈指の投手である江夏豊の名前と記録も、この機会にいま一度振り返ってみてはいかがだろうか。

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