C型肝炎新薬が96%の患者に有効 5月20日から健康保険適用に

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中央社会保険医療審議会は、臨床試験で96%の患者に効果を示したC型肝炎の新薬について、5月20日から健康保険が適用になることを発表しました。

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルスの感染によって起こる病気です。放置しておくと、肝硬変や肝臓がんに発展し生命にかかわる可能性が出てくる深刻な病ですが、治療にはインターフェロンなどの注射が一般的でした。

インターフェロンは、医師から注射してもらう必要がある上に、抑うつ症状などの副作用が問題視されてきました。
今回、健康保険が適用されることになった新薬ソホスブビル(ソバルディ)は、飲み薬のため、投与の際に医師から注射してもらう必要がありません。
また、臨床試験(ある程度の安全性が確認できた段階で、実際に患者さんに投与して治療効果を確認する実験)では、他の飲み薬と併用することで、96%の患者さんが、C型肝炎ウイルスが確認できなくなる効果があることがわかっています。

これまで、インターフェロンを使ったC型肝炎の治療は、飲み薬と併用して24週間続けるのが一般的でした。今回、健康保険が適用されることになったC型肝炎治療薬のソホスブビルは、12週間の内服で治療が可能になるため、患者さんの負担が大きく減ることが期待されています。

国の助成制度の対象になれば、一ヶ月の負担は2万円程度ですむと試算されています。治療が確実になる上に、負担が少ない方法なら、歓迎したいですね。

※写真はイメージ 足成より  http://www.ashinari.com/2012/09/28-370801.php

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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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