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こんなんあり!? “ブッ飛びマンガ”30冊を解説

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 『ドラゴンボール』『ONE PIECE』『NARUTO』など、日本のマンガは国内に限らず世界中の人々に読まれ、人気を博している。誰もが知っている人気マンガはもちろん面白い。しかし、マンガは、それだけではない。恐るべき個性を持った作品なのに、現役時代には評価されずに忘れ去られてしまったものもある。今、読んだら味わい深い熟成されたマンガなのかもしれないのだ。

 そういった作品を紹介しているのが、『このマンガ恐るべし・・・!!』(J君/著、彩図社/刊)だ。本書では、独特すぎるテーマ、見当違いのスポ根、驚愕の設定、膝が震える世界観をもった「ブッ飛びマンガ」30作を解説している。

 マンガにはそれぞれテーマや世界観といったものがあるが、「この設定おそるべし・・・!!」と、本書で紹介されているのが『少年探偵ジュンの事件簿』だ。
 タイトルを見ると、「ジッチャンの名にかけて!」の名ゼリフでお馴染みの『金田一少年の事件簿』を思い浮かべてしまう人は多いかもしれないが、金田一少年とは全く関係がない。そもそも『金田一少年の事件簿』の連載開始は1992年。『少年探偵ジュンの事件簿』は、講談社の児童漫画誌『コミックボンボン』の1986年11月から連載されていた作品なので、こちらの方が先なのだ。
 このマンガの面白いところは、1987年には単行本化されているが、ファミコン全盛という時代のためか、単行本に収録されているストーリー4本のうち3本がファミコン絡みの事件だという点だろう。第1話「ファミコン連続殺人事件」、第2話「ファミコン大会事件」、第3話「ファミコン誘拐事件」といった具合に、刑事の兄と2人暮らしのファミコン大好き少年・純が事件を解決していく。
 ちなみに、ファミコン関連のストーリー以外にも漫画雑誌『コミックボンボン』には掲載されていたようだが、単行本はファミコン事件関連のこの1巻しか出ていないようだ。

 もう1つ、紹介したいのがグルメマンガという設定だ。1983年に連載が始まった『美味しんぼ』を筆頭に『ザ・シェフ』『クッキングパパ』のグルメマンガ御三家が当時のグルメマンガブームを牽引していた。
 その中で、現在も連載が続いているうえやまとちさんの『クッキングパパ』は、そのタイトルが示す通り、アットホームさと人情味溢れるほのぼのした内容で、圧倒的安定感を誇るグルメマンガだ。主人公・荒岩一味は、しゃくれ顎の強面でラガーマンのようにガタイがいいけれど、実は無口で温厚な料理好きのお父さん…。そんな『クッキングパパ』の原型となったマンガがある。
『クッキングボス』という作品だ。
 『クッキングボス』は『クッキングパパ』の単行本100巻到達記念として刊行された単行本『クッキングボス〜うえやまとち初期作品集〜』に収録されている。
 主人公は、文字通りボス(番長)っぽい風貌をもつ中学生・荒岩美智。名前は違うが、顔はクッキングパパそのもの。その迫力から、不良でもないのに周囲から頼りにされ、他校とのケンカにも狩り出される。決闘の場で、相手を睨みつけて牽制しつつ、物凄いスピードでカマドに網を敷き、その上に肉を並べ出す。番長グループの対決どころか野外焼肉パーティーがはじまってしまう。これが、クッキングボス荒川流の無敗の対決メソッドなのだ。

 現在、週刊誌で連載中の人気漫画はもちろん面白い。しかし、たまには、「ファミコン絡みの殺人事件が起こる少年探偵マンガ」や「肉の状態を見ただけで天気を予報できる凄腕精肉職人マンガ」など、「このマンガ恐るべし・・・」と言ってしまう作品を読んでみるのも楽しいかもしれない。
(新刊JP編集部)


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