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道路にブロックやレンガを置く行為は何罪になるの?

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 5月10日午前4時ごろ、大阪市の市道で、男性会社員が原付きバイクで走行中、路上に置かれた約20個のブロックやれんがに接触して転倒し、肩や胸を打つけがをしました。
 現場は道幅9メートルで片側1車線ずつの直線道路となっており、両車線をふさぐように、コンクリート製のブロックと赤れんが、いずれもかなり大きいものが計約20個ほぼ横一列に置かれていました。大阪府警は何者かが故意に障害物を並べたとみて捜査を開始しています。
 今回はこのような公共の交通を邪魔する行為はどんな犯罪になるのか、みてみたいと思います。

 公共の交通に対して妨害する行為について、刑法は往来を妨害する罪という規定を設けて対処しています(刑法124条から129条)。往来妨害罪(124条)、往来危険罪(125条)、汽車転覆等罪(126条)、過失往来危険罪(129条)という4つの類型があります。
 往来妨害罪は、道路のような陸路、水路又は橋を壊したり閉塞して交通の妨害をした場合、2年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処すこととしています。人や車、船舶等の行き来が不可能になったり困難になったりした場合は、往来の妨害に該当します。なお、この罪を犯して、人を死傷させてしまった場合は、傷害の罪と比較して重い刑にすると定められていますので(124条2項)、致死の場合は3年以上の有期懲役に、傷害の場合は15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されます。
 今回のブロックやレンガを並べて邪魔した行為は、この条文が定める行為に該当し、バイクに載っていた男性は大けがを負っていますので、往来妨害致傷罪が成立するでしょう。

 2009年には、東京都武蔵村山市で、道路に張られたロープに、スクーターに乗った女性が引っかかって転倒、頭蓋骨骨折の重傷を負った事件では、殺人未遂容疑で未成年が4人逮捕されました。その後、殺意の認定には至らなかったということで、往来妨害罪と傷害罪の疑いで、少年が家裁送致されています。
 また、2012年9月には未明に道路を横断するように張られたロープに、自転車で走行していた女性が引っかかって、軽傷を負った事件では、奈良県警は、往来妨害致傷容疑で捜査を行いました。その後、同様の事件が全国で多発し、中には針金が張られている極めて悪質なケースもありました。速度をあげて通行した場合には、身体が切断されるおそれも否定できないため、殺人未遂容疑で捜査をされることが多いようです。

 このような犯罪は、犯人が世の中の反響を呼んだことに満足して、再度繰り返す可能性もあると聞きます。また、模倣犯が出る可能性もあるそうです。
 今回の事件を受けて、各地で同じような事件が起こる可能性も考えられます。夜間の通行については、路上の異物に注意し、なるべく速度を下げて走行するくらいしか方法はありませんので、くれぐれもご注意ください。

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