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叩かれやすい「出る杭」が周囲に受け入れられる状況とは?

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 人の足を引っ張り合い、権力争い、派閥争い…。会社という組織の中で、そういったことに巻き込まれてしまったという経験をした人は少ないかもしれない。
 社内で目立つ人、仕事ができる人、いわゆる「出る杭は打たれる」ということもある。仕事を円滑に進めて成果を出すには、こういった人間関係に対処する術が必要となるのではないだろうか。

 本書『なぜ、嫌われ者だけが出世するのか?』(齊藤勇/著、プレジデント社/刊)は、1998年に刊行された『人はなぜ、足を引っ張り合うのか』を大幅に改訂し、再編したもの。対人・社会心理学を専門とする著者の齊藤勇氏が、企業社会で起こる「人間の足の引っ張り合い」や「いじめ」に、わかりやすい視点で切り込んでいく。

 実は「出る杭は打たれる」の「出る杭」が周りに与える影響力は少なくない。社会心理学では、少数派の影響を「マイノリティ・インフルエンス」と名付けているが、マイノリティ・インフルエンスは出る杭の武器となるという。
 人が集団や組織の中で他の人の意見に影響されるのは主に2つのケースだと著者は述べる。
 1つは、多数意見の圧力。もう1つが「判断基準」だ。何が正しいかを判断するのに他の人の意見や主張を参考にしてしまうという。
 このマイノリティ・インフルエンスの場合、「判断基準」が働いている。ただ、それはどんな場合でも生じるわけではない。著者は事態が不確かで自分でも何をしていいかわからくて不安になっているようなときに、マイノリティ・インフルエンスが生じやすいと指摘する。そこでは多勢が否かの問題ではなくて、その人の発言の確実性と信頼性が問題となる。みんながあたふたしているとき、「一貫して力強く1つのことを主張してくれる人」がいると、その意見が確実性を帯び、その人が信頼できるように映るのだ。もしかしたら、こうした状況を経験したことがある人は多いのではないだろうか?

 この不確かな時代において、不安感を抱く人は多い。そうなると、確実な「判断基準」を求めたくなるのが心だ。少数派の意見でも周りに与える影響力は大きく、多勢に異を唱えることができる人が力を発揮できることは忘れてはいけないのだ。

仕事の悩みは、仕事内容よりも人間関係ということが多い。人が集まれば、意見や考え方の違いがあるのも当然のこと。仕事へのモチベーションにも差があるだろう。今よりも人間関係を円滑にするためにも、本書から対人心理学の知識を取り入れてみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)


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