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米・トップモデルが語った真実。「ルックスがすべてじゃない。外見で仕事をしてる私がいうんだから、本当よ」

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「正直に言うけど私は、遺伝子の宝くじに当たっただけ」。そう語るのは、ファッションモデルとして活躍するキャメロン・ラッセルさん。 キラキラと輝く華やかなモデルの仕事には、憧れの気持ちを抱く人も多いものです。

しかし、彼女は「Ted Talks」でモデルの意外な実情について、包み隠さず告白しています。

普段私たちが見ている「ルックス」とは何かを、考え直すきっかけになるかもしれません。スピーチの内容を簡単にまとめると、

1.ルックスは単なる「マスク」に過ぎずとても表面的なもの。しかし、生活に大きな影響を及ぼします。

2.モデルになれるかどうかは、自分で決められることではない。
夢を持つのは素晴らしいけど、自分の力だけではどうにもならないこともある。

3. 彼女はモデルだからこそ、見た目ひとつで周りの反応が変わることに多くの不安を抱えている。

ルックスは単なる 「マスク」に過ぎない

このイベントのテーマは、「勇気」です。だから今日は、モデルの仕事やルックスのことについて、本当のことを話したいと思っています。 私がこのステージに立てているのはなぜかと言うと、顔立ちのよい白人だからです。

両親やそのまた両親、もっとさかのぼるかもしれませんが、彼らのルックスはたぶん整っていたと思います。私はただ、その遺伝子を受け継いだだけです。 今の時代、皆に「美人だね」と言われるには、たくさんのことが必要です。第一に健康的で、若くなくてはなりません。それから均整の取れた顔立ち。長身ですらっとした体型が近年ますます好まれていますし、女性らしさも大切でしょう。

そして、何より「白い肌」が必要です。 ニューヨーク大学の博士課程で学ぶある大学院生が、ランウェイを歩くモデルが何人いるか、人種別に数えたことがあります。 その結果によると、全員で677人いるモデルのうち、白人以外の、例えば黒人やアジア人といった人種は、4%未満のたった27人だけだったのです。ルックスは簡単に変えられるものではなく、しかも生活に莫大な影響を及ぼします。見た目が与えるイメージは強烈だけれど、同時にそれは単なる表面的な事柄にすぎないと、私は考えています。

モデルになれるかどうかは、
自分が決められることではない

きれいな洋服をきてにっこり微笑み、雑誌やテレビに出ることができるモデルという仕事は、とても人気があります。

だから、私はよく少女たちに、「大人になったら私もモデルになれますか?」と聞かれます。 そんな時は、決まってこう答えます。「さあ、それは私が決めることではないわ。」そして、「どうしてモデルになりたいの?」と聞き返します。「他にもいろいろな仕事があるわ。大統領とか、次世代インターネットの発明者、あるいは忍者に外科医、それから詩人なんてどう?」と。 それでも「絶対にモデルになりたいの」と少女が言うなら、「だったら私のボスになるといいわ」と答えます。

私には彼女をモデルにする権限はないけれど、自身が「VOGUE」の編集長やH&MのCEOになれば、自らをモデルとして起用することができるでしょう。 「モデルになりたい」という夢を持つのは素晴らしいことです。しかし、いくら自分を磨きオーディションを受け続けても、選ばれなければどうしようもありません。 モデルになれるかどうかは、自分で決められることではなく、すべて周りが決めることです。「宝くじを当てたい」というのと同じように、自分の力ではどうにもならないことなのです。

また、私はモデルの仕事はキャリアとして成長できるものでもないと思っています。学校を卒業して仕事の経験もあるとしても、それ以上履歴書に書けることはありません。 他によく聞かれるのは、「画像修正はしているの?」という質問です。答えは「YES」で、ほぼ全ての写真が修整されます。 写真はモデルだけでなくもちろんカメラマン、それにヘアスタイリストやメイクアップアーティスト、スタイリストといった専門家が皆で作り上げる「作品」です。ですから、写真に写っているのは加工された私であり、本当の姿ではありません。

外見が周りに与える影響と、
モデルが抱える不安

「タダでいろいろもらえるの?」という質問もよくされます。これも答えは「YES」で、例えば普段絶対に使わない20センチのヒールとか、可愛いドレスをもらえたりします。他には、軽い違反を見逃してもらえたこともあります。

こういったものは私自身に関係なく、外見がよいおかげでもらうことができます。 反対に、見た目のため犠牲を払う人たちもいます。昨年14万人のティーンがニューヨークで所持品検査を受けさせられましたが、そのうち86%の人が黒人またはラテン系で、ほとんどが若い男性でした。 ニューヨークには黒人とラテン系の若者は17万7千人しかいません。

ですから彼らにしてみれば、「検査を受けさせられるのか?」というよりも、「いつ何回受けさせられるのか?」というくらい、当たり前のことと言えるでしょう。

Reference: Andrew Hitchcock

  「モデルってどうなの?」ともよく聞かれます。たぶん皆、「すらっとして髪が美しかったら有名になれるわ。」という答えを期待していると思います。でも、これは真実の半分でしかありません。

モデルとして世界中を飛び回り、才能と情熱のあるクリエイティブな人たちと仕事ができるのは素晴らしいことです。しかし、私たちは毎日自分の外見を気にしなくてはならず、常に不安なのです。すらりとした長い脚や美しい髪を持っていて、素敵な服も着ているけれど、モデルはおそらく世界で一番、体について不安を抱えています。

私がモデルになれたのは、幸運だったからだと思います。こんなことを言うのは気が引けますが、得なこともたくさんありました。だからといって、いつも幸せなわけではないんです。 そしてここで話すことが何よりも難しいと感じたのは、私自身が恵まれているのに、人種差別について話すことでした。

今日の話を聞いて、「外見上の成功や失敗の裏には、人々が持つイメージ(人種など)の影響がある」ということを、皆さんに知っていただけるよう願っています。

Reference : Ted Talks

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