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ライブ・ネイション、ボナルー・フェスティバルの運営権獲得

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posted by Jay Kogami

ライブ・ネイション、ボナルー・フェスティバルの運営権を獲得。手中に収めた音楽フェスは60以上に拡大

世界最大のイベントプロモーション会社「ライブ・ネイション」が、アメリカの人気音楽フェスティバル「ボナルー・フェスティバル」(Bonnaroo Music and Arts Festival)の運営権を獲得しました。

ボナルー・フェスティバルは毎年テネシー州マンチェスターで4日に渡って開催される、アメリカで最も人気と実績のある音楽フェスの一つで、2014年は9万人以上を動員している大型イベントです。ボナルーは2002年に始まり、独立系オーガナイザーでもあるエンターテイメント・クリエイティブ会社のSuperflyと、イベントプロモーターのAC Entertainmentによって運営されています。

ライブ・ネイションは、SuperflyとAC Entertainmentからボナルー・フェスティバルの経営権を買収する同時に、毎年ボナルー・フェスティバルが開催される野外イベントスペース「グレートステージパーク」(Great Stage Park」の所有権も獲得します。ボナルー・フェスティバルの運営は引き続きSuperflyとAC Entertainmentが行います。経営権獲得に費やした投資額は明らかにされていません。

ライブ・ネイションCEOのマイケル・ラピーノ(Michael Rapino)は、「ボナルー・フェスティバルとのパートナーシップは、ライブ・ネイション・エンターテイメントは「オースティン・シティ・リミッツ」「ロラパルーザ」「レディング・フェスティバル」「T in the Park」「Electric Daisy Carnival」「Rock Werchter」「Watershed Music Festival」と言った世界の名だたる60以上の音楽フェスティバルのポートフォリオをさらに成長させてくれる」と語っています。

Superflyの共同創業者リック・ファーマン(Rich Farman)は、「我々はボナルー・フェスティバルを最高の体験にするためのコミットメントをより一層強化していきます。ライブ・ネイションとのパートナーシップによってフェスティバルを拡大させることが可能になったと同時に、過去14年に渡って私たちが慎重に築いてきた一貫性は今後も維持し続けていきます」と述べます。

ボナルー・フェスティバルは音楽の商業主義に従うことなく、ジャンルに縛られない多彩なラインアップやコミュニティへの貢献、オーガニックな世界観を売りに、自由度と独自性を大事にしてきたフェスです。今回の運営権買収によって、アメリカの独立系フェスが商業主義の巨大資本の参入により消えていくのではないか、とフェス文化の未来を危惧する声も少なくありません。

今年のボナルー・フェスティバルは、6月11〜14日に開催されます。

フェスティバル・ビジネスの現状

ライブ・ネイションは近年大型フェスの運営に着手し、コンサート以外でのプロモーション事業を強化してきました。2014年には1億2500万ドルでロラパルーザやオースティン・シティ・リミッツを運営する「C3 Presents」の運営権過半数を買収しています。またEDMの領域では、2012年にロサンゼルスの独立系イベント・プロダクション会社「Hard Events」を買収。2013年にはElectric Daisy Carnivalオーガナイザーの「Insomniac Events」とクリエイティブ・パートナーシップを結び、フェスビジネスを強化しています。

ライブ・ネイションのライバル企業AEG Liveもまたフェスビジネスを拡大させています。AEG傘下のGoldenvoiceがオーガナイザーを努める「コーチェラ・フェスティバル」は、近年2週末開催に拡大、動員数を大幅に増やす戦略に出ました。またアラバマ州で3日開催するフェス「Hangout Music Festival」や、シアトルで開催される「Bumbershoot」の共同プロデュース権を手に入れています。

近年のフェスティバルは、独自のブランドを確立し、大規模な客とスポンサー収益を集めることができるため、プロモーターにとってチケット売上以外にも食事やVIPパスなどからの収入も収益源として見込まれるようになりました。実際にチケット売上だけを見ても2014年にコーチェラ・フェスティバルは7830万ドル(約941億円)を稼いでいます。

また人気フェスティバルはその強力なブランド力を最大化して、海外展開まで行っています。C3のロラパルーザや、Ultra Music Festivalなどは、すでに南米やアフリカ、アジアに進出しています。

■記事元http://jaykogami.com/2015/05/11221.html

記事提供All Digital Music

Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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