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使用する言語によって、物事の捉え方は全然違う!知られざるバイリンガル視点の秘密とは?

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複数の言語を話せるってかっこいいし、条件のいい仕事も手に入りそう。
でも、「使う言語によって物事に対する視点が変わる」と言われれば、どうでしょう?  なんだか自分が自分でなくなっちゃうような気がしますよね。
アメリカのメディア「Mashable」に掲載された記事によると、どうやらコレが本当のようなのです。

英語とドイツ語で違った
物事の捉え方とは?

科学誌「Psychological Science」に掲載された研究では、英語を話す人、ドイツ語を話す人、両方を話せるバイリンガルの人に、それぞれ日常的な場面の説明をしてもらう調査を行いました。

見てもらったのは自転車に乗ってスーパーマーケットへ向かっている男性と、車に向かって歩いている女性の映像。すると、説明にはこんな違いが見られたようです。

英語「男は自転車に乗っている」
ドイツ語「男は自転車でスーパーマーケットに向かっている」

この結果からわかったのは、英語を話す人々が「行動」に注目しており、ドイツ語を話す人が「目的」を含めた総合的な見方をしている可能性です。一体どうしてこんな違いが起きたのでしょう?

ドイツ語には現在進行形がない

可能性の一つとして考えられたのは、言語が持つシステムの影響でした。例えば、英語では、文法において現在進行形のingを使用することがありますが、ドイツ語にはその機能がありません。

そのため、実験ではさらに細かな調査を実施。以下の3種類の映像を見てもらい、どの映像に注意が向きやすいのかを調べました。

1.明確に目的が分かるもの
(女性がビルに向かって歩いていく映像)

2.目的があいまいなもの
(女性が駐車された車に向かって歩いていく映像)

3.目的が分からないもの
(女性が道をひたすら歩いていく映像)

この実験を行った結果、ドイツ語を話す人々は”明確に目標が分かる映像”を見る回数が最も多くなったのだそう。言語によって、認識しやすいものとそうでないものがあるようでした。

バイリンガルの人は
使う言語によって視点も変わる

バイリンガルの人々に対しても、同様のテストを行いました。

英語が堪能なドイツ人に、ドイツ国内で同じテストをした結果、他のドイツ語のネイティブスピーカーと同じように、目的に焦点を当てた説明をしたそう。

しかし、イギリスにて英語を使った調査を行った場合には、英語のネイティブスピーカーと同様「動作」に注目した説明をするように!やはり、使用する言語によって物事の捉え方が変わっているようでした。

 

 Photo by Sebastiaan ter Burg

また、一方の言語の使用を禁止した場合には、使用できる言語に応じたふるまいをするようになったそう。

研究者たちは、言語を切り替えることにより起こった変化に驚きを隠せなかったと語っているようです。

それ以外にも、経済的な考えをする際に第2言語を使用することで、より合理的な意思決定を行う傾向も見られました。それほどまでに、言語は思考に深く影響を与えている可能性がありそうです。

外国の文化を学ぶ際に、その土地の言語を知ることが大切であるという話はよく聞きますが、今回の調査のように言語の特徴を調べることで、その国の国民性みたいなものが具体的にわかってくるのかもしれませんね。

その他の言語に関しても、どんな特徴があるのか気になるところ。バイリンガルのみなさん、どう思いますか?

Licensed material used with permission by Mashable

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